船凍アカイカ 今季初水揚げ/八戸港

八戸港で今季初となるアカイカの水揚げ=9日、八戸市第3魚市場
八戸港で今季初となるアカイカの水揚げ=9日、八戸市第3魚市場
八戸港で9日、中型イカ釣り船が北太平洋で漁獲した船凍アカイカの今季初水揚げが行われた。入札では各部位とも前年同期を下回る価格だったが、新型コロナウイルスの影響で需要の落ち込みが懸念される中、漁船関係者は「予想よりはいい値段」と安堵の表情を浮.....
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 八戸港で9日、中型イカ釣り船が北太平洋で漁獲した船凍アカイカの今季初水揚げが行われた。入札では各部位とも前年同期を下回る価格だったが、新型コロナウイルスの影響で需要の落ち込みが懸念される中、漁船関係者は「予想よりはいい値段」と安堵の表情を浮かべた。[br] 水揚げしたのは同港所属の第21正進丸(184トン)。5~6月に北太平洋の日付変更線西側付近で操業、約125トンを水揚げした。[br] 入札の結果、10キロ当たりの価格は耳取り(胴体)4150~3千円、足3600~3千円、耳4050円、軟骨3880~3810円。昨年の初水揚げに比べ耳取りの高値が1150円ほど下回るなど、各部位とも価格が下落した。[br] 船を管理する漁業会社「丸吉」の関川淳悦常務は「東京五輪向けだった在庫が残るなど、あらゆる面でコロナの影響が出る中、経営的に我慢できる水準にとどまった」と冷静な受け止め。一方、現場海域では大型の中国など外国船の乱暴な操業が横行しているとし、「資源管理の面からもNPFC(北太平洋漁業委員会)の議論のテーブルに着いてほしい」と課題を指摘した。[br] アカイカは、不漁が続くスルメイカに代わる加工原料として注目度が高まっている。今季の北太平洋では約30隻が操業中。漁模様はおおむね順調とみられ、一足早く帰港した正進丸も積み荷がほぼ満杯の状態だった。中型船は13日以降に順次帰港し、水揚げが本格化する見込みだ。八戸港で今季初となるアカイカの水揚げ=9日、八戸市第3魚市場