報酬削減か消費喚起か コロナ支援巡り二つの発議案/南部町議会

議員報酬削減か、削減せず消費呼び掛けで地元経済応援か―。7日に開かれた南部町議会臨時会に、新型コロナウイルスの対応策に関する二つの議員発議案が提出された。一方は夏堀嘉一郎議員が提出した「議員報酬削減・期末手当の無支給」、もう一方は山田賢司議.....
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 議員報酬削減か、削減せず消費呼び掛けで地元経済応援か―。7日に開かれた南部町議会臨時会に、新型コロナウイルスの対応策に関する二つの議員発議案が提出された。一方は夏堀嘉一郎議員が提出した「議員報酬削減・期末手当の無支給」、もう一方は山田賢司議員が提出した「経済回復のための消費喚起を促す決議」。採決の結果、議員の報酬は削減せず、町民らに消費を喚起する山田議員の決議が可決されたが、一部の議員からは「具体性に欠ける」との声も上がるなど、効果は未知数だ。[br] 提案理由で嘉一郎議員は「議員の覚悟を示し、削減分を支援策に当てるべきだ」と主張。8月から8カ月間、議員報酬を1割削減し、さらに12月の期末手当を無支給にすると訴えた。[br] 一方、町商工会長も務める山田議員は「(削減で)消極的なイメージを与えるより、地元の消費を喚起する積極的な取り組みが必要だ」と強調。町民らに消費を呼び掛けることで経済を応援するべきと主張した。[br] 相反する提案ながら、両方の賛成討論に立ったベテランの川守田稔議員=9期=は、両者の町への思いをくみつつ、可決された提案に対しては、実効性が伴うようくぎを刺した。