「オープンスペース活用で密回避へ」三沢市と壱番街商店会が連携/飲食店などが店舗前歩道を暫定活用する取り組み始める

店舗の外に設けられた座席で食事を楽しむ女性客=3日、三沢市
店舗の外に設けられた座席で食事を楽しむ女性客=3日、三沢市
オープンスペース活用で密集、密接回避へ―。三沢市中心部の壱番街商店街で3日、飲食店などが営業で店舗前の歩道を暫定的に活用する取り組みが始まった。新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けた飲食業者などの支援に向け、営業のための道路占用の許可基準.....
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 オープンスペース活用で密集、密接回避へ―。三沢市中心部の壱番街商店街で3日、飲食店などが営業で店舗前の歩道を暫定的に活用する取り組みが始まった。新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けた飲食業者などの支援に向け、営業のための道路占用の許可基準を緩和する国の緊急措置を受けたもので、市によると、青森県内では初の試み。店舗の外の開けた空間で気兼ねなく飲食などが楽しめ、市や商店街関係者は、市民らへの安心の提供、商店街のにぎわい回復につながれば―と期待を寄せる。[br] 国土交通省は、地方自治体と民間団体が一体となって取り組む沿道飲食店などの路上利用について、占用許可基準を緩和する方針を決定。店舗外に仮設施設を設置して、食事のテークアウト販売、飲食物提供などをできるようにする。占用料は施設付近を清掃することで免除される。期間は11月30日まで。[br] 市産業観光課によると、今回道路占用・使用の許可を受けたのは、市役所から三沢基地正面ゲート前へと延びる市道の一部(延長約250メートル)。歩道の幅は約5・2メートルで、うち店舗前の1メートル程度を利用できる。時間は午前10時~午後10時半。[br] 店側から取り組みに関する要望を受け、市と壱番街商店会(髙田宣政会長)が連携。商店会が参加店舗を取りまとめ、範囲を設定して、市に道路占用許可を一括申請。市は三沢警察署に道路使用許可を申請した。[br] 飲食店10店を含む13店が参加。各店は▽安全な歩行空間を確保する▽点字ブロック利用者らの支援に努める―などのルールを定めた誓約書にサインしており、営業に当たり周辺の住民や店舗の迷惑、歩行者の障害にならないよう心掛ける。[br] 初日は、4店が店舗前にいすやテーブルを出し、昼には市民らが食事を楽しむ光景が見られた。[br] 髙田会長は「新型コロナの影響で多くの店が休業し、立ち直れなくなった店もある。そのような中での今回の措置は助かるし、勇気が出る」と述べ、以前のように客足が戻ってほしい―と願った。[br] 同課の担当者は「これからはこういった様式が標準になるかもしれない。市としては、他からも要望があれば対応したいし、フォローしたい」と強調した。店舗の外に設けられた座席で食事を楽しむ女性客=3日、三沢市