多重債務相談327件 過去10年で最少/19年度、青森県内

2019年度に青森県内の行政機関に寄せられた多重債務相談件数は、前年度から69件少ない327件で、過去10年で最も少なかったことが2日、県のまとめで分かった。20年度に入り、新型コロナウイルスの影響で収入が減少し、借金の返済が困難となったケ.....
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 2019年度に青森県内の行政機関に寄せられた多重債務相談件数は、前年度から69件少ない327件で、過去10年で最も少なかったことが2日、県のまとめで分かった。20年度に入り、新型コロナウイルスの影響で収入が減少し、借金の返済が困難となったケースも確認された。県と関係機関は連携し、多重債務者の解消に力を入れる方針だ。[br] 同日、青森市で開かれた県多重債務者対策協議会で県が報告した。[br] 近年の相談件数は、10年度に1958件に上ったが、改正貸金業法の施行を受け、11年度785件と大きく減少。近年は400件前後で推移している。[br] 19年度の相談窓口別では、県内8カ所の消費生活センターで全体の8割強に当たる279件を受け付けた。内訳は、県26件(前年度比2件減)八戸市110件(29件減)十和田市11件(4件減)三沢市1件(1件減)むつ市19件(2件減)など。このほか、青森財務事務所には48件(24件減)の相談があった。[br] 県の県民生活文化課の松岡浩美課長は「新型コロナによる相談件数の増加が懸念される。今後も関係機関との連携を強化していく」と述べた。