風間浦漁協12月発足へ 村内3漁協が合併、8月に仮契約調印式

合併後の新漁協で本所となる下風呂漁協=1日、風間浦村下風呂
合併後の新漁協で本所となる下風呂漁協=1日、風間浦村下風呂
風間浦村の下風呂、易国間、蛇浦の3漁協が12月に合併を計画していることが1日、村役場への取材で分かった。新漁協名は「風間浦漁協」とし、8月中に合併の仮契約を結ぶ方針。組合員数や販売取扱高が年々減少する中、規模拡大を図り、経営基盤強化や漁業者.....
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 風間浦村の下風呂、易国間、蛇浦の3漁協が12月に合併を計画していることが1日、村役場への取材で分かった。新漁協名は「風間浦漁協」とし、8月中に合併の仮契約を結ぶ方針。組合員数や販売取扱高が年々減少する中、規模拡大を図り、経営基盤強化や漁業者の収入増加を目指す。[br] 新漁協は、2019年度実績を基にすると、組合員が正・准合わせて333人、販売取扱高が4億2100万円となる見通し。[br] 合併推進協議会や専門部会のオブザーバーを務める村産業建設課によると、3漁協は▽本所を下風呂に置き、易国間、蛇浦は支所とする▽新漁協の役員は3漁協各3人の9人(現行より14人減)とする―などの項目で合意済みという。[br] 今月14日の合併推進協議会で、仮契約の調印日とともに定款などを正式に決める予定で、各漁協の臨時総会での承認などを経て、新漁協に移行する考え。[br] 懸案となる漁業権については、3漁協の組合員に引き続き権利を保障。組合員の出資金平均額は3漁協で異なるが、時間をかけて平準化を図るとする。[br] 3漁協は組合員数や販売取扱高の減少などを受け、基金を取り崩して運営費に充てている状況で、このままでは立ちゆかなくなることで認識を共有していた。[br] 合併により、幅広い魚種や海藻類を取り扱うことで、好漁不漁に左右されない手数料収入を得ることや、役員報酬などの経費削減を期待。まとまった量が取れず、これまで雑魚として扱われていた活魚類を適正価格で販売することも視野に入れる。[br] 同村では10年以上前から合併協議があったが、実現に至らなかった。今回の合併協議は16年度から本格化した。3漁協は青森県漁協経営安定対策協会や県漁連が主導する下北ブロックの合併推進協議会にも参加しており、協議は引き続き新漁協で臨む方針。合併後の新漁協で本所となる下風呂漁協=1日、風間浦村下風呂