【新型コロナ】利用回復へ八戸3ホテルが連携/宴会利用の統一ガイドライン作製

ガイドラインに沿った会食会場の一例。以前よりも座席の間隔を広げている=24日、八戸グランドホテル
ガイドラインに沿った会食会場の一例。以前よりも座席の間隔を広げている=24日、八戸グランドホテル
新型コロナウイルス感染拡大で利用が低迷する宴会や会食の需要喚起に向け、八戸グランドホテル、八戸プラザホテル、八戸パークホテルの3者は24日、感染予防対策を図った宴会場利用のガイドラインを作成した。感染リスクを高める「3密」の回避を柱に、接触.....
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 新型コロナウイルス感染拡大で利用が低迷する宴会や会食の需要喚起に向け、八戸グランドホテル、八戸プラザホテル、八戸パークホテルの3者は24日、感染予防対策を図った宴会場利用のガイドラインを作成した。感染リスクを高める「3密」の回避を柱に、接触機会の低減や座席間隔の確保といった各種取り組みを推進。国が示した「新しい生活様式」に沿いつつ、感染状況が落ち着く八戸地域の実情を踏まえて内容を決定した。地元を代表するホテル同士が連携して安全安心を発信し、業界全体の利用回復につなげたい考えだ。[br] 同日、八戸グランドホテルで3者の営業担当者らが会合を開き、ガイドラインの内容に合意した。夏場やお盆期間に需要がある同窓会、納涼パーティーなどを見据えて挽回を期す。[br] ガイドラインでは、各宴会場の最大収容数に対し、余裕を持った人数での利用を推奨。テーブルや座席の間隔を十分に空け、大人数の場合は会場を分散させる方法なども提案する。[br] 飛沫(ひまつ)や接触による感染予防策として、料理を大皿から取り分けず、一人ずつ個別に提供する方式を導入。料理の提供回数を減らすなど、利用客の希望に合わせたスタイルも立案する。[br] 従業員の健康管理や感染抑止の取り組みを徹底するほか、利用客にも自主的なマスク着用や手洗い、アルコール消毒を呼び掛ける。[br] 日本ホテル協会に加盟する3者は、大小複数の宴会場を備え、会議や会食、宴会などで利用されてきた。だが、長引く新型コロナの余波で飲食を伴う懇親会が激減し、企業・団体の総会シーズンである6月も利用状況は回復していない。[br] 八戸プラザホテルの岩崎健一営業課長は「コロナの影響が元に戻るまで数年掛かるかもしれない。新しい生活様式の定着に備え、ホテルとして柔軟に対応することが重要だ」と話す。[br] これまでも3者は業界の発展のために協調してきたが、コロナ禍の打開に向けて連携を強めた格好。八戸パークホテルの松橋満幸統括管理本部長は「それぞれの特色を生かしながら、3者が集まって統一のガイドラインを提案することに意義がある」と説明する。[br] 八戸グランドホテルの阿部広美営業部支配人は「安全安心をアピールし、お客さまの不安を解消したい」と強調。「ホテルの利用を増やすことで、取引関係にある業界も元気にしていきたい」と意欲を示した。ガイドラインに沿った会食会場の一例。以前よりも座席の間隔を広げている=24日、八戸グランドホテル