野辺地西高の男子生徒自殺問題 第三者委員会「いじめ認定できず」報告書案まとめる/遺族は反発

2019年に八戸学院野辺地西高2年の男子生徒=当時(17)=が自殺した問題で、学校側の設置した第三者委員会が「いじめがあったと認定できない」とする報告書案をまとめたことが23日、第三者委などへの取材で分かった。7月中に正式な報告書としてまと.....
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 2019年に八戸学院野辺地西高2年の男子生徒=当時(17)=が自殺した問題で、学校側の設置した第三者委員会が「いじめがあったと認定できない」とする報告書案をまとめたことが23日、第三者委などへの取材で分かった。7月中に正式な報告書としてまとめた上で、同校を運営する学校法人光星学院に提出する方針。一方、いじめの可能性を主張している両親側は取材に「報告書案はすんなり納得できるものではない」と語った。[br] 男子生徒は昨年1月に自殺。遺族が生徒のワイシャツ背中部分に靴の跡が付いていたことや、顔にあざをつくって帰宅したことなどからいじめの可能性を訴えたため、同校側が弁護士や精神科医ら4人で構成する第三者委を設置した。第三者委は昨年8月から計18回の会合を開き、同級生や学校関係者らから聞き取り調査を実施した。[br] 委員長を務める木下晴耕弁護士によると、遺族の主張していた内容について調査を行ったが、裏付けとなる資料などを確認できなかった。詳しい内容については、「報告書で示したい」と語った。[br] また、第三者委は両親に対して、今月19、22日の2日間で報告書案の内容を説明した。[br] 両親側は「いじめに当たると主張したことが、報告書案では『定かではない』『調べたが分からなかった』とされている。そのまま認めるわけにはいかない」と指摘。今後の対応については、「(正式な)報告書を見た後に判断したい」と述べるにとどめた。