栄養ドリンク パッケージ色より表示内容で選んで 元青大の多根井教授指摘

多根井重晴教授
多根井重晴教授
薬局やコンビニで手軽に購入できる栄養ドリンク。そのパッケージの色のイメージに関する調査結果を、日本薬科大大学院薬学研究科の多根井重晴教授らのチームがまとめた。滋養強壮や美容、食物繊維といった項目別に消費者が連想する色があり、購入する際に外観.....
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 薬局やコンビニで手軽に購入できる栄養ドリンク。そのパッケージの色のイメージに関する調査結果を、日本薬科大大学院薬学研究科の多根井重晴教授らのチームがまとめた。滋養強壮や美容、食物繊維といった項目別に消費者が連想する色があり、購入する際に外観で商品を選択している傾向があることが判明。過剰摂取による健康被害が懸念される中、多根井教授は「色のイメージだけで判断するのではなく、表示内容を確認して購入してほしい」と注意を促している。[br] 多根井教授は奈良県出身で、元青森大薬学部教授。2018年から調査を開始し、日本の大学生186人と台湾の大学生161人を対象に、成分や効能から連想する色などを尋ねた。[br] その結果、滋養強壮は日本の大学生が「金」、台湾の大学生が「黄」、美容は日本の大学生が「ピンク」、台湾の大学生が「白」、食物繊維は共に「緑」のイメージがあるとの回答が多かった。背景には「テレビコマーシャルなど広告による影響が考えられる」と推察する。[br] 消費者が外観で商品を選択している傾向を踏まえ、多根井教授は「思い込みによってプラスの効果が現れる『プラセボ効果』を活用し、企業は色の持つ影響を考えながら製品の企画、開発に取り組んでほしい」と提案している。[br] 研究は、5月に行われたスポーツ・レジャー・ホスピタリティ・マネジメント国際学会で発表され、優秀論文賞を受賞している。多根井重晴教授