閉店デマ大迷惑!!再開時期模索の休業店主、怒り/コロナ禍の八戸市内

人出が戻りつつある八戸市内では、飲食店に対する根も葉もない閉店のデマが広がり始めている=5月31日、同市中心街
人出が戻りつつある八戸市内では、飲食店に対する根も葉もない閉店のデマが広がり始めている=5月31日、同市中心街
新型コロナウイルス感染拡大の影響で、北奥羽地方で長年親しまれてきた飲食店やホテルなどが閉店や廃業へと追い込まれる中、八戸市内では、根も葉もない閉店のデマが広がり、再起を図る飲食店経営者を悩ませている。市中心街は、徐々に活気を取り戻しつつある.....
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 新型コロナウイルス感染拡大の影響で、北奥羽地方で長年親しまれてきた飲食店やホテルなどが閉店や廃業へと追い込まれる中、八戸市内では、根も葉もない閉店のデマが広がり、再起を図る飲食店経営者を悩ませている。市中心街は、徐々に活気を取り戻しつつあるものの、現在も再開できない店舗があり、休業を閉店と誤解しているケースなどがあるという。中には営業中の店舗に対し「つぶれるというのは本当か」と直接電話を掛けてくる人もおり、店主らは「デマに流されるのはやめてほしい」と怒りを現にする。[br] 「こっちは必死に店を守ろうとしているのに、本当によくそんなうわさが広まるものだ」。市街地で居酒屋を営む40代男性はこみ上げる怒りを押し殺し、静かにつぶやいた。[br] ゴールデンウイーク以降、店は閉めたままで、消費動向などを注視しながら再開時期を模索する。そんな中、インターネット上で閉店のうわさが流れていることを常連客から聞かされた。[br] 「店を1カ月近く閉めているので、最初は笑って受け流していたが、人に会うたび『閉店するのか』と聞かれて…」とうんざりした様子。「店を再開するのを簡単なことだと思っている人が多い。営業するには多くのお金が掛かり、再開することで赤字が余計に膨らむこともある。その辺の事情も分かってほしい」と訴えた。[br] 同じようにデマを流されている他の店では、閉店に関する電話での問い合わせが1日に数件あるという。店内での飲食に加え、テークアウトの対応を行うなど、緊急事態宣言の解除以降に営業を再開しているにも関わらず、心ないうわさは収まらない状態だ。[br] 店主は「これから頑張らなければいけないという時に、デマは足かせになりかねない」と危機感を募らせる。「店を心配してくれるのなら、ありがたいが、事実を確かめようと、店に直接電話しないでほしい。店に直接来て確かめれば済むことではないのか」と興味本位でうわさを助長する人たちにもくぎを刺した。人出が戻りつつある八戸市内では、飲食店に対する根も葉もない閉店のデマが広がり始めている=5月31日、同市中心街