業況判断マイナス32・8、リーマン以来の低水準 さらなる悪化も/青銀20年1~3月期調査

青森銀行(成田晋頭取)は4日、青森県内企業の業況調査(2020年1~3月期)をまとめた。業況を示す企業業況判断指標(BSI)は前期(19年10~12月期)に比べ、12・5ポイント低下し、マイナス32・8となり、2期連続で悪化。調査を担当した.....
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 青森銀行(成田晋頭取)は4日、青森県内企業の業況調査(2020年1~3月期)をまとめた。業況を示す企業業況判断指標(BSI)は前期(19年10~12月期)に比べ、12・5ポイント低下し、マイナス32・8となり、2期連続で悪化。調査を担当した同行子会社の「あおもり創生パートナーズ」によると、リーマンショック以来の低水準で、消費増税による業況の悪化に加え、新型コロナウイルスの影響で大きな落ち込みになったと見ている。[br] BSIは、前年同期と比べ、業況が「良好」「やや良好」とした企業の割合から「不振」「やや不振」とした割合を差し引いた値。4月上旬に県内中堅企業319社にアンケートを行い、229社(回答率71・8%)から回答を得た。[br] 同行の業況調査では、リーマンショック時の08年10~12月期にマイナス50・0と大きく落ち込み、その後も低水準で推移。10年4~6月期のマイナス33・6を最後にマイナス30台になることはなかった。[br] 業況を業種別で見ると、運輸・サービス業はマイナス44・0(前期比44・0ポイント減)と大きく後退。小売業はマイナス46・4(14・1ポイント減)、建設業はマイナス15・9(9・1ポイント減)、製造業はマイナス29・6(7・8ポイント減)と大半の業種で悪化した。[br] 次期(20年4~6月期)BSIは、今期より26・4ポイント減のマイナス59・2と大幅に低下する見通し。[br] また、20年度新卒者採用状況については、229社のうち91社(前年度比7社減)が採用を行ったと回答し、採用者数は400人(60人減)だった。