寺山修司記念館が再開、特別企画展始まる

寺山と五輪の貴重な作品や資料が並ぶ会場
寺山と五輪の貴重な作品や資料が並ぶ会場
新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受けて4月21日から臨時休館していた三沢市の寺山修司記念館が2日再開し、特別企画展「オリンピックと寺山修司」が始まった。同館エキジビットホールには、1964年東京五輪や寺山が実際に芸術展示として参加した7.....
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 新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受けて4月21日から臨時休館していた三沢市の寺山修司記念館が2日再開し、特別企画展「オリンピックと寺山修司」が始まった。同館エキジビットホールには、1964年東京五輪や寺山が実際に芸術展示として参加した72年ミュンヘン五輪に関連する貴重な資料などが展示され、来館者を楽しませている。10月18日まで。[br] 同企画展では、64年東京五輪マラソン競技で銅メダルに輝き、68年に自殺した円谷幸吉選手の遺書についての寺山のエッセイを展示。寺山が主宰する演劇実験室「天井棧敷」が芸術展示として72年ミュンヘン五輪で演出した野外劇「走れメロス」の写真や関連資料の直筆原稿、当時の新聞記事など合わせて約140点を見ることができる。[br] また、寺山が五輪開催に向けて都市開発が進む東京の様子を間近に見ながら執筆した小説「あゝ、荒野」のほか、当時の大会ポスターなども並ぶ。[br] 学芸員の広瀬有紀さんは、「五輪を体験する前と後での寺山自身の変化が分かる。五輪の栄光と影に目を向けて表現しているところも、見どころの一つ」と話す。[br] 入館料は常設展、企画展合わせて一般550円、高校生・大学生110円、小中学生60円。開館時間は午前9時~午後5時(最終入館午後4時半)。問い合わせは寺山修司記念館=電話0176(59)3434=へ。寺山と五輪の貴重な作品や資料が並ぶ会場