コロナ関連会見、手話対応に 「命守るため大切」手話通訳士意気込む/青森県

知事が出席する新型コロナウイルス関連の会見で手話通訳する長尾和歌子さん(左)。現在はフェースガードなどの感染防止対策を行っている=4月下旬、青森県庁
知事が出席する新型コロナウイルス関連の会見で手話通訳する長尾和歌子さん(左)。現在はフェースガードなどの感染防止対策を行っている=4月下旬、青森県庁
青森県は4月から、新型コロナウイルスに関する会見や注意喚起の動画に手話通訳を付け、耳が不自由な人への情報提供の強化に取り組んでいる。新型ウイルス対策では、感染から身を守る方法や生活支援などの情報を広く県民に伝えることが重要。手話通訳士の資格.....
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 青森県は4月から、新型コロナウイルスに関する会見や注意喚起の動画に手話通訳を付け、耳が不自由な人への情報提供の強化に取り組んでいる。新型ウイルス対策では、感染から身を守る方法や生活支援などの情報を広く県民に伝えることが重要。手話通訳士の資格を持ち、会見で通訳を担う県障害福祉課の長尾和歌子さんは「新型コロナに関する情報は命を守るために大切。正確に伝えることを心掛けたい」と話す。[br] 県が手話対応を始めたのは、4月に県ろうあ協会と県難聴者・中途失聴者協会から要請を受けたのがきっかけ。両協会「青森市や東京都の会見では、手話通訳がある。県でも対応できないか」と申し入れた。[br] 県は4月22日に開かれた新型ウイルスの危機対策本部の記者会見で初めて手話通訳士を配置。手話通訳と字幕を付けた動画もホームページで公開している。[br] 県ろうあ協会の浅利義弘事務局長は県の対応を評価し、「情報を得ることは、健康を守ることにとって大事」と強調する。[br] 現在は長尾さんと県専任の山上美紀さんの2人が会見の通訳を担当。多くの情報をすばやく処理するためには15分程度での交代が必要で負担は少なくない。[br] 県内在住の手話通訳士は約20人。長尾さんは「会見の放送や動画を見て手話の大切さに気付いてほしい。手話に触れ、通訳士を志す人が増えてくれれば」と期待を込める。[br] 県は県議会6月定例会への手話言語条例案提案を目指している。県障害福祉課の社会参加推進グループの田中ちどりマネージャーは「これからも障害がある人への情報提供を充実させたい」と話している。知事が出席する新型コロナウイルス関連の会見で手話通訳する長尾和歌子さん(左)。現在はフェースガードなどの感染防止対策を行っている=4月下旬、青森県庁