農畜産業者対象に最大36万円の持続化給付金支給 町独自の経済支援策/南部町

記者会見で農畜産業者への持続化給付金について説明する工藤祐直町長=29日、南部町
記者会見で農畜産業者への持続化給付金について説明する工藤祐直町長=29日、南部町
南部町は29日、新型コロナウイルスの町独自の経済支援策として、町内の農畜産業者を対象に最大36万円の持続化給付金を支給する方針を明らかにした。町内の多くの農業者が栽培するサクランボなどの果物類はこれから収穫時期を迎えるが、消費量の減少や価格.....
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 南部町は29日、新型コロナウイルスの町独自の経済支援策として、町内の農畜産業者を対象に最大36万円の持続化給付金を支給する方針を明らかにした。町内の多くの農業者が栽培するサクランボなどの果物類はこれから収穫時期を迎えるが、消費量の減少や価格低下が見込まれるため、影響が顕在化する前に先行して支援を実施する。[br] 同日の町議会議員全員協議会で説明した後、工藤祐直町長が記者会見した。6月5日開会の町議会定例会に事業費2億5671万円を盛り込んだ2020年度一般会計補正予算案を提案する。[br] 町内ではサクランボのほか、モモやナシなど多くの果物が栽培されており、それぞれ収穫時期が異なる。収穫に合わせた支援では事務作業が複雑になることもあり、同一時期の先行型給付としたという。[br] 農業者は▽耕作面積0・2ヘクタール以上1ヘクタール未満▽同1ヘクタール以上3ヘクタール未満▽同3ヘクタール以上―の3区分で給付額が異なり、面積が広いほど高くなる。認定農業者は給付額を加算する。7月1~31日に申請を受け付け、早ければ同10日ごろから給付を始める予定。[br] 同町では観光サクランボ園の収穫体験の予約が前年実績の3割ほどに落ち込んでおり、農業でも新型ウイルスの影響が表面化しつつある。工藤町長は「先行給付によって農畜産業者が経営を続け、農地を守れるようにしたい」と述べた。記者会見で農畜産業者への持続化給付金について説明する工藤祐直町長=29日、南部町