県またぐ移動 月内自粛を 岩手県、国と足並みそろえる

5月末まで都道府県をまたぐ不要不急の移動を避けるよう求める達増拓也知事=26日、岩手県庁
5月末まで都道府県をまたぐ不要不急の移動を避けるよう求める達増拓也知事=26日、岩手県庁
移動制限、厳しくなった? 緊急事態宣言の全面解除を受け、岩手県は26日、5月末まで都道府県をまたぐ不要不急の移動を避けるよう求める、新型コロナウイルスの新たな感染防止対策を決めた。県は15日以降、先に宣言が解除された東北地方を含む39県との.....
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 移動制限、厳しくなった? 緊急事態宣言の全面解除を受け、岩手県は26日、5月末まで都道府県をまたぐ不要不急の移動を避けるよう求める、新型コロナウイルスの新たな感染防止対策を決めた。県は15日以降、先に宣言が解除された東北地方を含む39県との往来を認めていた。逆戻りした格好だが、国の基本的対処方針に明記されたことが理由で、他の都道府県と足並みをそろえた。[br] 新たな感染防止対策は同日、県庁で開いた対策本部員会議で決定。都道府県をまたぐ移動については「5月末までは、感染拡大防止の観点から避けること」とした。[br] 経緯について、本部長を務める達増拓也知事は、39県の宣言解除時に国が出した対処方針に、都道府県をまたぐ移動を5月末まで避ける―との文章がなかったことを説明。「県としては、宣言が継続している地域以外は移動自粛のお願いをしない、と整理していた」と続けた。[br] しかし、全面解除後の新しい国の対処方針には、5月末までの移動自粛が明文化された。達増知事は「せき止めていた水を一気に放流するような勢いで移動が増えると困る、ということだろう」と国の気持ちを代弁し、「段階的な増加が望ましいことを伝えるためにも、国の方針に沿うことにした」と県民に理解を求めた。[br] 一方、県境をまたいでの通勤・通学者や買い物客が多い県北地方に関して、野原勝保健福祉部長は会議後の取材に「不要不急には当たらず、これまでと同様に行き来して問題ない」と重ねて強調した。[br] 県は6月1日以降、都道府県をまたぐ移動の自粛は求めないが、宣言が最後に解除された5都道県との往来は、同18日までは慎重にするよう呼び掛ける。5月末まで都道府県をまたぐ不要不急の移動を避けるよう求める達増拓也知事=26日、岩手県庁