自粛明け、反転攻勢模索/都内の青森県関係店舗など

カウンター越しにスタッフと話す佐々木博展さん(右)。店内には開店を祝う花も=26日、東京・虎ノ門
カウンター越しにスタッフと話す佐々木博展さん(右)。店内には開店を祝う花も=26日、東京・虎ノ門
新型コロナウイルス特別措置法に基づく緊急事態宣言が首都圏で解除され、青森県関係のテナントや飲食店も営業再開や本格稼働に向けた準備を進めている。「不安を言えばきりがない」「再開できるだけで半歩前進」。反転攻勢を仕掛けたい関係者だが、再度の感染.....
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 新型コロナウイルス特別措置法に基づく緊急事態宣言が首都圏で解除され、青森県関係のテナントや飲食店も営業再開や本格稼働に向けた準備を進めている。「不安を言えばきりがない」「再開できるだけで半歩前進」。反転攻勢を仕掛けたい関係者だが、再度の感染拡大にも注意を払いつつ、手探りの自粛明けを余儀なくされている。[br] 千点以上の地場産品を取りそろえる東京・飯田橋の県アンテナショップ「あおもり北彩館」は、4月16日以降の臨時休業でスタッフ約15人の大半が自宅待機に。6月1日の再開を目指し、レジ前にビニールシートを設置するなど店内の感染防止対策に腐心するが、運営会社の棟方祐悦専務は「人が集まり過ぎるのは避けたい。再開の情報発信をどこまですればいいのか、さじ加減が難しい」と悩みを打ち明ける。[br] コロナ禍真っただ中の今月22日に港区虎ノ門で新店舗をオープンしたのは、八戸市の広告会社ピュアハウスが運営する居酒屋「北の台所おんじき」。2月に閉じた新橋店の“復活”と位置付け、十割そばを売りにしたランチを手始めに、6月1日からは夜の営業も始める。[br] 26の座席は来店客の密接を防ぐため半分ほどに間引き、対面にならないようテーブルを壁際に配置するなど工夫を凝らす。都内の飲食部門を取り仕切る佐々木博展さん(56)は「宣言が解除されても一気に人が増えるとは考えにくい」と見る。オフィス街という場所柄に加え、近隣で地下鉄新駅が開業すれば人の流れが一層読めない不安も抱えるが「顔が見える接客に適した広さで、初心に返った気持ち良さがある。ここを起点に小型店を中心とした今後の店舗展開も考えたい」と意欲を見せた。[br] 県内の自治体が都内に設ける出先機関も、宣言解除を受けて本格的な業務再開を模索する。2人の正職員を置く八戸市東京事務所は今後の対応を検討中といい、三つの課で最小限の出勤にとどめていた県東京事務所は6月8日から通常の勤務態勢に戻るという。カウンター越しにスタッフと話す佐々木博展さん(右)。店内には開店を祝う花も=26日、東京・虎ノ門