岩手県中体連、夏季県大会中止を決定 感染リスク「完全には回避できない」

岩手県中体連の臨時評議員会後に会見する橋場中士会長=19日、盛岡市内
岩手県中体連の臨時評議員会後に会見する橋場中士会長=19日、盛岡市内
岩手県中体連は19日、盛岡市内で臨時評議員会を開き、第67回県中学校総合体育大会夏季大会の中止を決めた。中止は1954年の第1回大会以来初めて。県内では新型コロナウイルス感染者が確認されておらず、規模縮小などで対応できないか模索してきたが、.....
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 岩手県中体連は19日、盛岡市内で臨時評議員会を開き、第67回県中学校総合体育大会夏季大会の中止を決めた。中止は1954年の第1回大会以来初めて。県内では新型コロナウイルス感染者が確認されておらず、規模縮小などで対応できないか模索してきたが、移動や宿泊に伴う感染リスクを完全には回避できない―と判断した。[br] 評議員会は非公開。終了後に橋場中士会長が会見して中止理由などを説明した。[br] 事務局側は、感染者が県内で未確認である点なども踏まえ、会期や大会規模を縮小しての開催案も提示。ただ、広い県土面積を持つだけに、開催すれば生徒のバス移動や宿泊は欠かせず、予防策を講じてもなお感染不安を払拭(ふっしょく)できない、との結論に至った。[br] 地区大会は一律に中止せず、各地区中体連が地域の実情を踏まえ、それぞれ開催の可否を判断する。[br] 県中学駅伝と、スケートなど冬季大会の開催可否については7月以降、日本中体連の判断などを参考にして改めて協議する。[br] 橋場会長は「子どもの命を守ることが最優先事項であり、苦渋の決断。移動や宿泊にも配慮した内容で審議したが、不安を解消できなかった」と話した。地区大会については「各地区から相談があれば全面的にバックアップする」との考えを示した。[br] 第67回大会は7月18~20日、約7500人が17競技で熱戦を展開する予定だった。岩手県中体連の臨時評議員会後に会見する橋場中士会長=19日、盛岡市内