野辺地町で立てこもり事件/40代の男を現行犯逮捕

警察署員から促されて施設から退避する職員ら=28日午後4時20分ごろ、野辺地町健康増進センター
警察署員から促されて施設から退避する職員ら=28日午後4時20分ごろ、野辺地町健康増進センター
28日午後4時すぎ、野辺地町前田の町健康増進センターの職員から「包丁を持って立てこもった男がいる」と110番通報があった。男は施設内の一室に刃物を持って一人で立てこもり、駆け付けた警察官が出てくるよう説得。約1時間40分後、部屋から出てきた.....
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 28日午後4時すぎ、野辺地町前田の町健康増進センターの職員から「包丁を持って立てこもった男がいる」と110番通報があった。男は施設内の一室に刃物を持って一人で立てこもり、駆け付けた警察官が出てくるよう説得。約1時間40分後、部屋から出てきた男を銃刀法違反と威力業務妨害、建造物侵入の疑いで現行犯逮捕した。施設内にいた職員約20人は屋外に退避しており、けが人はいなかった。[br] 逮捕されたのは、同町新町裏、無職井上猛弘容疑者(44)。逮捕容疑は28日午後4時5分ごろ、同センター内で、刃渡り約20センチの文化包丁を所持して建物内に侵入し、職員に包丁を示すなどして業務を妨害した疑い。[br] 同署によると、井上容疑者はセンターに入った際、「野辺地病院の院長や事務局長に会わせろ」などと要求。刃物を取り出し、職員の制止を振り切るなどして1階の診察室に立てこもった。ドア越しに警察官が説得し、包丁を持って出てきたところを逮捕した。[br] 井上容疑者はこれまでにも、同センターや同病院を何度か訪れ、苦情などを申し立てていたという。[br] 事件発生直後、職員は警察官の誘導などでセンターの玄関へ退避。男性職員は「立てこもりかどうか分からないまま、急に外に出ろと指示があった」と青ざめた様子だった。[br] 現場となったセンターには保育園が隣接。事件直後から、一帯の道路が封鎖され、保護者らが心配そうに状況を見守った。同町の30代の女性は「急な事件で驚いた。子どもにけががなくて良かった」と話していた。警察署員から促されて施設から退避する職員ら=28日午後4時20分ごろ、野辺地町健康増進センター