在任日数歴代2位に 大島衆院議長インタビュー

インタビューに答える大島理森衆院議長=15日、衆院議長公邸
インタビューに答える大島理森衆院議長=15日、衆院議長公邸
大島理森衆院議長は15日、東京都内の議長公邸でデーリー東北新聞社など地元紙のインタビューに応じた。新型コロナウイルスの感染拡大に強い危機感を示した上で、国の2020年度補正予算案に関して「しっかり議論しつつも、結論を出した暁には速やかに実行.....
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 大島理森衆院議長は15日、東京都内の議長公邸でデーリー東北新聞社など地元紙のインタビューに応じた。新型コロナウイルスの感染拡大に強い危機感を示した上で、国の2020年度補正予算案に関して「しっかり議論しつつも、結論を出した暁には速やかに実行するのがわれわれの責任ではないか」と指摘。12日で明治憲法下を含めた議長在任日数が歴代2位となったことには「憲政発展のため初心を忘れることなく努力していく」と強調した。[br] 大島議長は世界的なウイルス感染の広がりを「人類最大の危機」と述べ、「一人一人の身を守ることが社会を守ることにつながるという高い認識を持ち、共に手を携えて乗り越えていかなければならない」と呼び掛けた。[br] 与野党が折り合わない20年度補正予算案の審議時間については「議長としていつまでに衆院を通過させるなどと言う立場にない」と断りつつ、新型コロナウイルス特措法の採決時には多くの与野党が賛成に回った経緯に触れて「危機感、責任感は共有していると思う。よく話し合えば合意点を見つけられる」とした。[br] 当面の国会運営は議員の感染リスクも念頭に置いた対応が求められる。大島議長は「国民の声を政府に届け、注文や監視をする役割はどんな危機でもあるべきだ」と主張し、国会は休会すべきでないとの見解を示した。[br] 緊急事態宣言の発令が遅れたとの意見に対しては、「今振り返って分析・評価することよりも、まずは感染拡大防止に全力を挙げるのが第一だ」と説明。具体的には治療薬やワクチン開発を急ぐべきだと述べ、1年程度延期された東京五輪・パラリンピックに触れて「国民の夢や希望を祭典として実現するためにも、この危機を乗り越えなければならない」と訴えた。[br] インタビューは記者との間隔を2メートル以上空けて実施したため、大島議長はマスクを着用せずに応じた。インタビューに答える大島理森衆院議長=15日、衆院議長公邸