八戸シーガルビューホテル“最後の日”/スタッフが利用客をお見送り

フロント前で最後の客(手前)を見送る八戸シーガルビューホテルのスタッフ=14日、八戸市鮫町
フロント前で最後の客(手前)を見送る八戸シーガルビューホテルのスタッフ=14日、八戸市鮫町
八戸市鮫町の「八戸シーガルビューホテル花と月の渚(なぎさ)」が14日、最後の運営を終えて閉館した。新型コロナウイルス感染拡大のあおりを受け、市民に惜しまれながら約16年間にわたる営業に幕を下ろした。“最後の日”はレストランやラウンジ、大浴場.....
有料会員に登録すれば記事全文をお読みになれます。デーリー東北のご購読者は無料で会員登録できます。
ログインの方はこちら
新規会員登録の方はこちら
お気に入り登録
週間記事ランキング
 八戸市鮫町の「八戸シーガルビューホテル花と月の渚(なぎさ)」が14日、最後の運営を終えて閉館した。新型コロナウイルス感染拡大のあおりを受け、市民に惜しまれながら約16年間にわたる営業に幕を下ろした。“最後の日”はレストランやラウンジ、大浴場などを利用する地元客らが来館。ホテルのスタッフがお見送りし、長年の愛顧に感謝を伝えた。[br] この日は、13日に泊まった7組計20人の宿泊客が朝にチェックアウトし、日中は太平洋を望むレストランでランチやディナーを楽しむ家族連れらの姿が見られた。大浴場を利用した後、ラウンジで名物「匠のコーヒー」を味わう人もいた。[br] 家族4人で食事した同市大久保の男性会社員(43)は「閉館はとても残念に思う。またいつの日か、復活してくれれば」と願った。[br] 閉館は午後8時。スタッフがフロント前に並び、「ありがとうございました」と利用客を見送った。営業終了後、ホテルの運営会社「海の樹き開発」(同市)の河原木督悦社長が従業員を前に最後のあいさつ。取材に対し、「地元のお客さまと従業員には心から感謝している」と謝意を示した。[br] 2004年の開館時から勤務する久慈剛支配人は「最終日は地元鮫町の方が多かった。感謝の言葉までいただき、これまでシーガルビューで働いてきて本当に良かった」と語った。[br] 今後、会社は5月31日で解散、清算手続きに入る。解雇となる従業員32人については、それぞれの希望を聞いた上で再就職を支援する。一方、ホテルの土地や建物、体育施設を巡っては、地元団体などを中心に有効活用を求める声が上がっており、所有者の市は利活用策を検討する方針だ。フロント前で最後の客(手前)を見送る八戸シーガルビューホテルのスタッフ=14日、八戸市鮫町