訓練再開方針に住民ら不安と怒り/米軍機模擬弾落下

米軍三沢基地所属のF16戦闘機が六ケ所村の民有地に模擬弾を落下させた問題で、米軍が13日、模擬弾を使った訓練を再開する方針を示したことに対し、地域住民からは「このまま問題をうやむやにする気なのでは」との不安や、「再開に至る順番を間違っている.....
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 米軍三沢基地所属のF16戦闘機が六ケ所村の民有地に模擬弾を落下させた問題で、米軍が13日、模擬弾を使った訓練を再開する方針を示したことに対し、地域住民からは「このまま問題をうやむやにする気なのでは」との不安や、「再開に至る順番を間違っている」との怒りの声が上がった。[br] 模擬弾が落下した昨年11月以降、米軍は同村の民有地で計2回の掘削を行ったが、回収できたのは部品の一部にとどまる。3月には現地でボーリング調査を実施し、今後の作業について検討するとしたが、具体的な計画はいまだに示されていない。[br] 同村の平沼自治会の橋本道郎会長は「最初は回収してから訓練を再開すると聞いていた。探すのが大変なのは分かるが、普通の対応ではない」と指摘。倉内自治会の相内良夫会長は「米軍はいつも強引な印象。再開するなら、せめて民家や学校付近を飛行しないでほしい」と話した。[br] 地権者で同村議の相内宏一さんは「事故原因の説明を受けた際、回収を早急に行ってほしいと強く求めた」と強調。落下地点となった現場は牧草地として利用しており、「本来なら5、6月には種まきをするが、でこぼこの状態なので困っている。回収しないで飛行再開するのは勝手すぎる」と憤った。[br] 村には先週末に説明があった。戸田衛村長は取材に「パイロットの再教育や再発防止に取り組む姿勢を受け、模擬弾を使用した訓練再開については了承した。ただ、回収作業は引き続き注視していく」とした。