青森・岩手の関係者「残念」「早く指針を」/五輪・パラ延期

「早く指針が示されてほしい」と話す大井利江さん=25日、洋野町
「早く指針が示されてほしい」と話す大井利江さん=25日、洋野町
安倍晋三首相と国際オリンピック委員会のバッハ会長が東京五輪・パラリンピック開催を1年程度延期する方針で一致したのを受け、代表争いの渦中に身を置く地元関係アスリートや、聖火リレー参加予定者からは25日、「今夏を目指していただけに残念」などと落.....
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 安倍晋三首相と国際オリンピック委員会のバッハ会長が東京五輪・パラリンピック開催を1年程度延期する方針で一致したのを受け、代表争いの渦中に身を置く地元関係アスリートや、聖火リレー参加予定者からは25日、「今夏を目指していただけに残念」などと落胆の声が聞かれた。[br] レスリング男子で代表入りの可能性を残す荒木田進謙(32)=光星高出、athletic camp LION=は「右肘のけがも完治間近で、調子も上がっていただけに残念。1年は結構長い」と調整の難しさを強調。現状では、出場枠確保や代表選考の方法が不透明だが「延期が決まったからには全力でやるしかない。1年後へ、気持ちは切り替わっている」と士気は高かった。[br] パラ陸上男子砲丸投げでの出場を目指す大井利江(71)=洋野町在住=は「自国開催の大会が中止にならず、めどが示されたことは良かった」と前向きだ。現在は、5月上旬予定の代表選考会に向けて調整中だが、感染症拡大で実際に開催されるのかはっきりしないだけに、「早く指針が示されれば」と希望した。[br] カナダ車いすラグビーチームの事前合宿地となっている三沢市の小桧山吉紀市長は「命や健康のことを考えれば延期は適切な判断。今後は動向を注視し、対応する」と語った。[br] 青森県で6月11、12日、岩手県で同17~19日に予定されていた聖火リレーも延期が決定。むつ市のランナーを務めるアトランタ五輪ボート代表の野口紀子さん(48)=東京都在住=は「延期後にいい形で本番を迎えられることを願う」と話した。十和田市の走者となっている上村鮎子さん(49)=十和田乗馬倶楽部代表=は「延期が正式に決まってすっきり。本番に向けて盛り上げていきたい」と前向きだった。[br] 東京2020聖火リレー青森県実行委員長の青山祐治副知事は「決定しているランナーに優先的に走行してもらえるよう、大会組織委員会に求めていく」としたほか、延期後のリレー実施へ、改めて関係機関と協力していく考えを示した。「早く指針が示されてほしい」と話す大井利江さん=25日、洋野町