今年の大学入試に挑戦した青森県立三本木高(岩川亘宏校長)の3年生15人が、難関の国立大である東北大や東京工業大、大阪大、弘前大医学部医学科に現役合格した。国公立大の合格者数も118人と6年ぶりに110人台に乗り、近年では2013年以来の好成績となった。厳しい受験を終え、生徒は晴れやかな表情で夢への第一歩を踏み出そうとしている。[br] 合格者の内訳は、東北大11人(工学部3人、法学部と理学部各2人、教育学部と経済学部、医学部保健学科、薬学部各1人)、東京工業大2人、大阪大と弘前大医学部医学科各1人。東北大は6年ぶりに2桁に達し、東京工業大は初の複数の合格者となった。[br] 良い結果を残した理由について、同校は▽中高一貫教育で、中学生の時から高校の授業を受けている▽付属中出身者と他の中学出身者が切磋琢磨(せっさたくま)している―などと説明した。[br] 岩川校長は「新型コロナウイルスの感染拡大もある中、不安を払拭(ふっしょく)するように頑張ってくれた」とたたえた。[br] 東北大法学部に進学する外和泰地さん(18)は「これまでの勉強が報われてうれしい。弁護士になるため頑張る」、同理学部の千葉公哉さん(18)は「実感は湧かないがこれからが楽しみ。物理を学びたい」と意気込みを語った。[br] 同経済学部に合格した向江舞桜(まお)さん(18)は「将来は十和田市に戻り、中心街の活性化に取り組む」、弘前大医学部医学科の佐々木実那さん(18)は「総合診療医となり、医師が少ない地域の患者を診たい」と活躍を誓った。