むつ総合病院で損害賠償2件 過失認め支払い、和解

一部事務組合下北医療センターは19日の同センター議会定例会で、運営するむつ総合病院の治療を巡り、損害賠償を求められた事案が2件あったことを明らかにした。共に病院側の過失を認め、本人や遺族にそれぞれ賠償金を支払って和解したという。 同院による.....
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 一部事務組合下北医療センターは19日の同センター議会定例会で、運営するむつ総合病院の治療を巡り、損害賠償を求められた事案が2件あったことを明らかにした。共に病院側の過失を認め、本人や遺族にそれぞれ賠償金を支払って和解したという。[br] 同院によると、1件目は通院中の同市の40代女性が約6年間服用した向精神薬の処方を中止したため、全身の痛みなどが生じた。女性から2016年6月、服用薬変更の申し出によって中止したものの、本来は減量から始めなければならなかったケースだったとして、442万円の賠償金を支払った。現在は強い痛みは改善したが、だるさなどの症状が残っているという。[br] もう1件は、悪性リンパ腫で入院した下北地域の70代女性が昨年7月、化学療法後の合併症で死亡した。点滴などの看護業務は適切に実施した―というが、電子カルテに記録を残し忘れる不備があり、いつから容体が悪くなったかなどを証明できなくなり、遺族に850万円を支払った。[br] 損害賠償は専決処分で対応し、1月23日に支払った。同院の橋爪正院長は「本人や家族に身体的、精神的苦痛を与え、深く反省している。二度とこうしたことが起こらないよう努める」と語った。