むつ市核燃新税条例可決へ 市議会特別委で採決

条例案を賛成多数で可決した市議会特別委員会=18日、むつ市議会
条例案を賛成多数で可決した市議会特別委員会=18日、むつ市議会
むつ市の使用済み核燃料中間貯蔵施設に対し、市が導入を目指す法定外普通税について、同市議会は18日の「使用済燃料中間貯蔵施設新税調査検討特別委員会」で条例案を賛成多数で可決した。条例案は27日の市議会臨時会で、正式に可決される運び。法定外税新.....
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 むつ市の使用済み核燃料中間貯蔵施設に対し、市が導入を目指す法定外普通税について、同市議会は18日の「使用済燃料中間貯蔵施設新税調査検討特別委員会」で条例案を賛成多数で可決した。条例案は27日の市議会臨時会で、正式に可決される運び。法定外税新設は総務相の同意が必要なため、市は条例案可決後に国との協議に入る意向だ。[br] 条例案は、リサイクル燃料貯蔵(RFS)が運営する中間貯蔵施設に搬入される使用済み核燃料に対し、ウラン1キロ当たり搬入時1万9400円、貯蔵時に年間1キロ当たり1300円を課す内容。市が2日、市議会定例会に追加提案したが、RFSの意見を聴取する必要があるとして閉会後の継続審査となっていた。[br] 18日の特別委では、RFSから「新税を充てる財政需要や担税力などについて弊社が十分に理解するに至っていない状況」などと、市議会が聴取した意見を紹介。質疑で市側の見解をただして終了し、条例案の採決を行った。[br] 採決に当たり、佐藤武委員が「時期尚早で拙速。もう少し時間をかけて審議しするべきだ」などと反対討論したのに対し、富岡直哉委員が「議論を尽くし、条例への理解が図られ、特別委の目的は達成した」と賛成討論を行った。斉藤孝昭委員長を除く21人による起立採決の結果、賛成18人、反対3人で可決された。[br] 特別委は1月下旬に設置し、今回が5回目。この日の採決に至った経緯について斉藤委員長は「現段階では大筋で質疑を尽くした。市側も議会側からも早期に決めてほしいという意見が多数あった」と説明。その上で、RFSが税率について了解していないことに触れ、「特別委として最終段階までやれることを続けたい」と述べた。条例案を賛成多数で可決した市議会特別委員会=18日、むつ市議会