岩手県議会棟の喫煙所、現状維持へ

岩手県議会棟内の喫煙所の存廃を巡る問題で、県議会は27日、「喫煙所を現状維持」とする結論を出した。昨年6月から各会派で協議を重ねてきたが、議論が平行線のまま意見が一致せず、進展は見込めないと判断。今後は国の動向や議員間の意見など情勢の変化が.....
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 岩手県議会棟内の喫煙所の存廃を巡る問題で、県議会は27日、「喫煙所を現状維持」とする結論を出した。昨年6月から各会派で協議を重ねてきたが、議論が平行線のまま意見が一致せず、進展は見込めないと判断。今後は国の動向や議員間の意見など情勢の変化があった際、再度協議することを申し合わせた。[br] 同問題については、昨年7月の改正健康増進法施行を踏まえ、県が県立施設の敷地内を原則全面禁煙としたのを受け、協議を開始。喫煙所は県庁行政棟と議会棟を結ぶ2階渡り廊下に位置し、屋内喫煙所の一定基準を満たしていることから対象外となったため、判断が議会に委ねられていた。[br] これまで議会は会派ごとに意見を集約し、議会運営委員会で検討。希望いわてと自民党が存続を主張したのに対し、いわて県民クラブが撤廃、いわて新政会が「結論に至るのは難しい。議論を深めるべきだ」と意見が三つに分かれていた。[br] 27日の議運では、自民、希望いわて、いわて県民クラブが従来通りの主張だったのに対し、いわて新政会が新たに「現状維持」を提案。採決すべきとの声も挙がったが、現状維持とすることで協議を打ち切った。[br] 議運の郷右近浩委員長は「少数派の意見を無視すべきではないと思っている。今後は国の対応などを注視しながら協議したい」と説明した。