「挑戦者として臨む」、チーム苫米地3年ぶり全日本へ出場

全日本に向けて練習に励む苫米地美智子(左)と賢司=17日、盛岡市
全日本に向けて練習に励む苫米地美智子(左)と賢司=17日、盛岡市
カーリングの第13回日本ミックスダブルス選手権(2月25日~3月1日、札幌市・どうぎんカーリングスタジアム)に、ソチ五輪代表の苫米地美智子(40)=二戸市出身=と夫の賢司(41)=一戸町出身=がペアを組んだ「チーム苫米地」が3年ぶりに出場す.....
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 カーリングの第13回日本ミックスダブルス選手権(2月25日~3月1日、札幌市・どうぎんカーリングスタジアム)に、ソチ五輪代表の苫米地美智子(40)=二戸市出身=と夫の賢司(41)=一戸町出身=がペアを組んだ「チーム苫米地」が3年ぶりに出場する。美智子が母になって初めて臨んだ1月の東北選手権は、全勝で4年ぶりの制覇。日本選手権では過去4度の優勝を誇るが、2人は「非常にレベルの高い大会なので挑戦者のつもりで臨む。いずれはまた世界の舞台に立ちたい」と闘志を燃やす。[br] 2007年の第1回日本選手権で初代王者に輝いて以降、11、12、15年に優勝し、世界選手権に出場。長年、国内のミックスダブルス競技をけん引してきた。[br] 美智子は18年11月に長女を出産。産後は体を元の状態に戻すのに苦労したものの、2人で体幹トレーニングなどに取り組んだ。[br] そのかいあってショットの精度が向上。近年は通年利用できる盛岡市のリンクを拠点にして練習回数が増えたのもレベルアップにつながった。[br] 技術に加えて重点を置いたのがメンタルの強化だ。不利な場面でも前向きな姿勢を崩さないようトレーニングしたほか、練習や試合中の情報共有の仕方を改善。氷の状況やストーンの癖、作戦の組み立てなどについて、以前より意志疎通の回数を増やし、分かりやすく伝えられるよう互いに心掛けた。[br] 美智子は「夫とは出産を機に一緒にいる時間が増え、自然と話も増えた。これまでは情報共有がうまくいかないことがあったが、今は一番良い状態」と語る。[br] 看護師の賢司は、仕事と育児をこなしながらで練習時間も限られている。それだけに基礎や試合形式のトレーニングに加え、ストーンを投げる際の足の出し方など細部まで互いに気になる部分を遠慮なく指摘し合っている。[br] 日本選手権には、全国の各ブロックを勝ち上がったチームに加え、前回覇者の藤澤五月・山口剛史ペアのほか、強化委員会枠の4チームも出場し、激しい戦いが予想される。[br] 賢司は「派手なプレーはないかもしれないが、粘り強さが自分たちの持ち味。結果をあまり意識せずに今のベストを出したい」と意気込む。全日本に向けて練習に励む苫米地美智子(左)と賢司=17日、盛岡市