南部町側「入札は適法に実施」と争う姿勢 新町役場建設を巡る民事訴訟第一回口頭弁論

南部町の町役場新庁舎建設を巡り、工事の仮契約を無効とされた上に、再入札で指名を外されたとして、同町の建設業「夏堀組」(夏堀大司社長)が町を相手取り、約2800万円の損害賠償を求めた民事訴訟の第1回口頭弁論が19日、青森地裁八戸支部(岩崎慎裁.....
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 南部町の町役場新庁舎建設を巡り、工事の仮契約を無効とされた上に、再入札で指名を外されたとして、同町の建設業「夏堀組」(夏堀大司社長)が町を相手取り、約2800万円の損害賠償を求めた民事訴訟の第1回口頭弁論が19日、青森地裁八戸支部(岩崎慎裁判長)で開かれた。町側の代理人は、議会の議決や指名競争入札のやり方について「適法に行われている」などとして、全面的に争う姿勢を示した。[br] 訴状などによると、同社は2018年8月、新庁舎予定地にあった同町平の中央公民館の解体工事を指名競争入札で落札し、町と解体工事に関する仮契約を結んだ。[br] だが、同社が新庁舎建設に反対する町政野党系の町議の親族が経営する会社だったため、与党系町議が反発。同9月の町議会定例会で契約締結に関する議案が否決された。その後、町は同社を含む町内業者を指名から外して再入札を行い、町外の業者が落札した。[br] 同社は「議会の議決は違法。町が指名競争入札から外したことは裁量権を逸脱、乱用している」などと主張。これに対し、町側は訴えを棄却するよう求めた。