「絵本専門士」蛯名さん(東北町)、絵本の魅力発信 親子に好評

子どもたちが聞き入る蛯名智子さん(中央)の読み聞かせ会=16日午前10時15分ごろ、東北町立図書館乙供分室
子どもたちが聞き入る蛯名智子さん(中央)の読み聞かせ会=16日午前10時15分ごろ、東北町立図書館乙供分室
絵本の読み聞かせや、教育への活用などに取り組む「絵本専門士」として、東北町の蛯名智子さん(35)が活動している。同町立図書館乙供分室で開催されている読み聞かせ会などは地元の親子たちに好評だ。「絵本は子どもだけでなく、誰にでも元気をくれる」と.....
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 絵本の読み聞かせや、教育への活用などに取り組む「絵本専門士」として、東北町の蛯名智子さん(35)が活動している。同町立図書館乙供分室で開催されている読み聞かせ会などは地元の親子たちに好評だ。「絵本は子どもだけでなく、誰にでも元気をくれる」と蛯名さん。精力的に絵本の魅力発信を続ける。[br] 絵本専門士は、国立青少年教育振興機構の絵本専門士委員会が認定する資格。司書、教育関係の資格、実務経験といった応募条件を満たした人が書類選考を経て、養成講座を受講。修了課題の成績によって認定される。青森県内では3人が専門士として活動中。[br] もともとは、東京都内で小学校の教諭をしていたという蛯名さん。低学年のクラスを持つことが多く、下校前に児童へ絵本の読み聞かせをしていたことが、絵本専門士としての“原点”という。[br] 出産、育児のために東北町に戻ってきたが、2017年に資格の存在を知り、「これだ」と講座に応募。18年6月、第4期絵本専門士として認定された。当初は、書店での選書や読み聞かせイベントなどに専門士として参加。19年4月からは東北町の広報誌に絵本の紹介記事を執筆している。[br] 「腰を据えて読み聞かせをしたかった」と同9月から念願だった、月一度の読み聞かせ会を町立図書館乙供分室で始めた。[br] ちょうど半年を迎えた16日の会には、町内外から約20人が参加し、5冊ほどを読み聞かせ。蛯名さんが本を手に取ると、じゃれていた子どもたちもすっと静かになり、最後まで楽しそうに聞き入った。会が終わった後には、親からの育児相談にも応じていた。[br] 絵本の魅力について「誰が読んでもいいもの」と語る蛯名さん。自身が勇気づけられた経験や、大人目線での解説は、親たちにも人気だ。今後は「中高生や大人を対象にした、絵本のワークショップを開いてみたい」。[br] 蛯名さんは活動を通じて「子育てで何を読んだら分からない―という人たちの力になれると思う。子どもも大人も楽しめるような絵本の魅力を紹介していきたい」と話す。[br] 読み聞かせ会は参加無料、月1回の開催。会場は東北町立図書館乙供分室で。日程などの問い合わせは、東北町立図書館本館=電話0176(56)2261=へ。子どもたちが聞き入る蛯名智子さん(中央)の読み聞かせ会=16日午前10時15分ごろ、東北町立図書館乙供分室