小川原湖の南側に位置する姉沼(東北町)で今冬、風物詩の氷上ワカサギ釣りができないことになった。ここ数日の寒さでも、氷が十分な厚さにならなかったため。12日以降に気温が高くなることも踏まえ、運営する青森フィッシングガイドが判断した。同ガイドの西本匡代表は、10日の取材に「安全を担保できない」と語った。暖冬が冬のレジャーに影響した。[br] 青森フィッシングガイドは2017年から姉沼のほとりに駐車場を設置し、テントや道具を有料で貸し出すなどして氷上ワカサギ釣りの環境を提供。例年は1月中旬に始まり、2月末までの約1カ月半で5000人から6000人も訪れる冬のレジャーとして定着している。[br] だが、今季は暖冬が影響し、1月後半になっても氷が張らなかった。[br] 今月5日以降、ようやく厳しい冷え込みに。10日は結氷していたが、西本代表が同日、現地で確認したところ、厚さはわずか5センチ程度。氷上で釣りを楽しむのに必要な15センチ程度にはほど遠い状態だった。[br] 天気予報では、冷え込みは11日まで。12日以降は最高気温が10度前後となる見込みで、今後も氷が十分な厚さまで育たないと判断して実施を見送った。[br] 西本代表は「今は氷が張っているが、これから暖かくなるとまたリセットされ結氷できないだろう。こんなに氷が張らないのは初めて」とがっかり。「今後は桟橋を設置するなど、これからは氷が張らなくても釣りができる方法を考えていきたい」と話していた。