八水39年ぶり16強 木下、冷静さ失わず 投打でけん引

八戸水がベスト8だった1973年以来、39年ぶりに3回戦の「壁」を突き破った。原動力となったのは、エース木下晋佑。打撃では5打数3安打1打点。投げては、シード校・八戸西を破った青森工打線を6安打2失点で120球完投。投打でチームを引っ張った.....
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 八戸水がベスト8だった1973年以来、39年ぶりに3回戦の「壁」を突き破った。原動力となったのは、エース木下晋佑。打撃では5打数3安打1打点。投げては、シード校・八戸西を破った青森工打線を6安打2失点で120球完投。投打でチームを引っ張った。  マウンドではポーカーフェースの3年生。得点圏に走者を進めても焦りをおくびにも出さず、打たせて取る投球に徹した。象徴的だったのが、3点リードで迎えた六回裏。相手の先頭打者に三塁打を許し、1死からスクイズ(記録は内野安打)で失点したが、後続を三直、左飛に打ち取り、反撃を断った。  打撃でも大活躍。二回は1死から中前打で先制の口火を切ったほか、五回は1死一、二塁から、中越え二塁打で貴重な追加点を挙げた。木下は「『絶対に勝つ』という気持ちだけで臨んだ。みんなが打ってくれたし、しっかり守ってくれたので、安心して投げることができた」と仲間に感謝した。  2回戦に続いて2戦連続完投の木下。4回戦では、全校応援を背に、黒石商に挑む。「力まずに、打たせて取るピッチングで失点を抑えたい」。静かに闘志を燃やしていた。 [right]2012年 夏季青森大会 3回戦 八戸水 VS 青森工 [/right]