文化遺産の“仲間”集結 八戸で初の「全国山・鉾・屋台保存連合会」大会

会場の八戸パークホテルに張られたポスターの前で「全国山・鉾・屋台保存連合会」の八戸大会をPRする小笠原修会長=26日、八戸市
会場の八戸パークホテルに張られたポスターの前で「全国山・鉾・屋台保存連合会」の八戸大会をPRする小笠原修会長=26日、八戸市
八戸三社大祭など国重要有形・無形民俗文化財に指定された「山・鉾(ほこ)・屋台」行事の関係団体で組織する「全国山・鉾・屋台保存連合会」の大会が、三社大祭期間中の8月3、4日に八戸市で初めて開催される。連合会を構成する祭礼行事38件のうち、33.....
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 八戸三社大祭など国重要有形・無形民俗文化財に指定された「山・鉾(ほこ)・屋台」行事の関係団体で組織する「全国山・鉾・屋台保存連合会」の大会が、三社大祭期間中の8月3、4日に八戸市で初めて開催される。連合会を構成する祭礼行事38件のうち、33件が2016年に国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産に登録されており、世界に誇る祭りの保護団体などが八戸に集結。ホスト役となる三社大祭の関係者は実行委員会を立ち上げ、歓迎ムードを高めている。文化遺産の伝統で結び付いた全国の“仲間”が交流を深め、三社大祭の魅力を発信する好機にもなりそうだ。[br] 連合会は各行事の保護団体を中心に構成され、1979年に発足。04年に三社大祭が国重要無形民俗文化財に指定されたのを機に、八戸三社大祭山車祭り行事保存会(小笠原修会長)が正会員として加入した。[br] 同保存会は年1回開かれる大会の誘致に乗り出し、17年度に“立候補”。18年度の埼玉県秩父市大会で、八戸市での開催が正式に決定した。今年1月に実行委員会を組織し、小笠原会長が実行委員長に就いた。[br] 実行委事務局の市教委社会教育課によると、全国から約360人が参加予定。三社大祭の「お還り」の8月3日は、合同運行を視察するほか、約50人が各山車組に分かれて引き子を体験する。夜には実行委が八戸パークホテルで交流会を開き、イカやサバ、地酒といった地場産品を提供。法霊神楽などの伝統芸能も披露する。[br] 4日は同ホテルで総会を開き、事業計画や次回大会の開催地を決定。技術者研修会なども行われる。実行委は八戸大会をPRするポスターを計千枚作製し、市中心街などに掲示する。[br] 小笠原会長は取材に「市制施行90周年の節目に八戸大会を開催できることは喜ばしい。三社大祭や八戸の魅力を知ってもらえる機会になる」と強調。大会を通した観光振興も期待されるとし、「市民の皆さんも一緒にお祝いしてもらいたい」と呼び掛けている。会場の八戸パークホテルに張られたポスターの前で「全国山・鉾・屋台保存連合会」の八戸大会をPRする小笠原修会長=26日、八戸市