【新型コロナ】青森市本町地区で時短営業スタート 客入り非常に少なく

出入り口に営業時間短縮を知らせる紙を張り出す飲食店。午後9時をすぎ、店内では店員が後片付けをしていた=27日、青森市本町2丁目
出入り口に営業時間短縮を知らせる紙を張り出す飲食店。午後9時をすぎ、店内では店員が後片付けをしていた=27日、青森市本町2丁目
新型コロナウイルスのクラスター(感染者集団)が相次ぐ青森市本町地区の飲食店で27日、時間短縮営業が始まった。青森県の求め通り午後9時になると、ほとんどの飲食店がのれんを下げた。客入りはいつもの平日より目に見えて少ない。にぎわいを失った夜の街.....
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 新型コロナウイルスのクラスター(感染者集団)が相次ぐ青森市本町地区の飲食店で27日、時間短縮営業が始まった。青森県の求め通り午後9時になると、ほとんどの飲食店がのれんを下げた。客入りはいつもの平日より目に見えて少ない。にぎわいを失った夜の街。店主たちは「感染拡大を防ぐため」と自らに言い聞かせるように語った。[br][br] 県の要請は午前5時~午後9時の営業で、期間は5月9日までの13日間。対象は本町1~5丁目と橋本1丁目にある約800店。 本町2丁目の居酒屋「極 じらいや」。27日は午後9時までに来店したのは県外からの客ら20人ほどだった。通常は午前1時まで営業し、1日当たり約百人がやってくるという。[br][br] コロナ禍で売り上げは例年に比べ7割減少した。4月以降、近隣のバーや接待を伴う飲食店でクラスターが続発した影響もあり、書き入れ時のはずの大型連休でも予約はほとんどない。[br][br] 経営者の山本寛人さん(30)は「本来は午後9時以降がにぎわう時間帯なのに…。2週間は我慢するしかない」とぽつり。他に3店舗を経営しているが休業し、人件費や水道、光熱費代を少しでも抑えようと工夫している。[br][br] 要請に全面的に協力した飲食店には協力金が支給される。ただ、山本さんは「額は少ないと思う」と漏らした。[br][br] 「とにかく感染が早く収まってほしい」。祈るように語るのは、本町2丁目で50年以上、飲食店を営む小林薫さん(83)。5月9日までは、店内の座席数を半分に減らして5人以上のグループでの利用を断るなどして店を開けるという。[br][br] 27日の客は数人だけ。午後9時を過ぎ、ひっそりとした厨房(ちゅうぼう)に立ち、1人で後片付けをしていた小林さんは「俺だけ電気を付けていると(要請に従っていないと)怪しまれても嫌だしね。洗い物は明日の朝やることにするよ」とさみしげにつぶやいた。出入り口に営業時間短縮を知らせる紙を張り出す飲食店。午後9時をすぎ、店内では店員が後片付けをしていた=27日、青森市本町2丁目