野生のイノシシ、八戸で初確認 近年、県内で目撃相次ぐ

監視カメラに映ったイノシシ=八戸市、4日午後6時50分ごろ(青森県提供)
監視カメラに映ったイノシシ=八戸市、4日午後6時50分ごろ(青森県提供)
八戸市金浜地区で今月上旬、山林に設置した監視カメラに、野生のイノシシ1頭が撮影されたことが21日、分かった。長らく“空白地帯”とされてきた青森県内では近年、目撃が相次いでおり、同市内での確認は初めて。県や市は、今後も情報を集めながら、生息状.....
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 八戸市金浜地区で今月上旬、山林に設置した監視カメラに、野生のイノシシ1頭が撮影されたことが21日、分かった。長らく“空白地帯”とされてきた青森県内では近年、目撃が相次いでおり、同市内での確認は初めて。県や市は、今後も情報を集めながら、生息状況の確認を急ぐ。[br][br] 野生のイノシシは、県内では江戸時代以降に絶滅したとされてきたが、ここ数年は目撃情報が増加。2019年度に田子町内で3頭を捕獲しており、20年度には12頭を捕まえた。3月には、新郷村内で水田ののり面が掘り起こされる農地被害も発生した。[br][br] 市では、3月ごろから金浜地区で山林の土が掘り起こされたり、イノシシとみられる足跡が残っていたりする情報があり、同29日に監視カメラ3台を設置。今月3日午後6時20分ごろに、カメラの前を横切る1頭が初めて確認されると、4、5、12日にも1頭が姿を現した。[br][br] 同じ個体かは分かっていないが、大きさなどから成獣とみられる。現在まで大きな被害は出ていない。[br][br] 市農林畜産課の担当者は「その場にすみ着いているのか、どこかへ向かう途中なのか、今後も注視しながら対応を検討したい」と話した。監視カメラに映ったイノシシ=八戸市、4日午後6時50分ごろ(青森県提供)