青森県などは14日、県内で19人の新型コロナウイルス感染を確認したと発表した。保健所管内別では青森市11人、上十三4人、八戸市3人、東地方1人。調査中も含め、いずれも軽症か無症状。青森市の青森慈恵会病院で計7人の感染が判明し、新たにクラスター(感染者集団)が発生した。県内の累計感染者数は1215人。[br][br] 感染者のうち、青森市の50代男女2人、70代女性3人、80代以上女性の計6人は慈恵会病院の入院患者または職員。既に感染が判明している20代男性職員が、12日にクラスターと認定された市内の飲食店を利用していた。[br][br] 院内感染者のうち5人は入院患者。陽性者を含め76人の検査が終了し、約50人を今後検査する。[br][br] 同病院は14日、ホームページで7人の感染を公表。外来診療や入院の受け入れ、手術、通所リハビリ(デイケア)を10日程度休止する。県は「外来患者に感染が及ぶリスクは少ない」としている。[br][br] 14日の感染者のうち、大規模なクラスターが起きている青森市の障害者施設関連では、東地方の40代男性が施設の利用者または従業員。同市の70代女性は施設内で既に感染が判明している人と同居していた。 12、13の両日にクラスターが確認された市内の飲食店2軒に絡む新規感染者は、同市の20代男女2人と30代男性。[br][br] 八戸市の50代男性と性別非公表の10歳未満2人は、同市の小学校クラスター関係。男性は教職員の同居人で、関連の陽性者は計16人に拡大した。市保健所によると、180人の検査が終了し、数十人が結果待ちとなっている。[br][br] 上十三管内の30代女性は同管内の感染者の同居人で、50代男性は五所川原管内の感染者の知人。上十三管内で同居する50代女性と30代男性、青森市の40代男性の感染経路は現時点で分かっていない。