八戸市民フィル、2年ぶり定期演奏会 重厚な音色で聴衆魅了

2年ぶりに開催された八戸市民フィルハーモニー交響楽団の定期演奏会
2年ぶりに開催された八戸市民フィルハーモニー交響楽団の定期演奏会
八戸市民フィルハーモニー交響楽団(辻正武団長)の第53回定期演奏会が11日、市公会堂で開かれた。昨年は新型コロナウイルスの影響で中止となり、2年ぶりの開催。35人編成で演奏時間を短縮したが、団員は重厚なオーケストラの音色を響かせた。会場には.....
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 八戸市民フィルハーモニー交響楽団(辻正武団長)の第53回定期演奏会が11日、市公会堂で開かれた。昨年は新型コロナウイルスの影響で中止となり、2年ぶりの開催。35人編成で演奏時間を短縮したが、団員は重厚なオーケストラの音色を響かせた。会場には516人の市民らが詰め掛け、再起の一歩を踏み出した「地域の音楽」に酔いしれた。[br][br] 辻団長によると、昨年12月に開催を決め、感染防止に細心の注意を払いながら練習や準備を進めてきた。市公会堂改修後初の開催でもあったが、団員からは音の響きが良くなったと評判も良かったという。[br][br] 前半はサン・サーンスの「動物の謝肉祭」で、動物の特徴を捉えたユーモラスなハーモニーで楽しませた。後半はモーツァルトの交響曲第40番ト短調。深みを感じさせる演奏で聴衆を魅了した。[br][br] アンコールでは、バイオリンの音質を左右する「魂柱」と呼ばれる部分に、岩手県陸前高田市の「奇跡の一本松」を使った「TSUNAMIヴァイオリン」が紹介された。団員の高橋めぐみさんがそのバイオリンを使い、団員と共にジャン・シベリウスの「アンダンテ・フェスティーヴォ」を演奏した。客席からは惜しみない拍手が送られた。[br][br] 終了後、辻団長は「無事終わってほっとしている。今回の演奏会をこれからの活動に生かしたい」と語った。2年ぶりに開催された八戸市民フィルハーモニー交響楽団の定期演奏会