【障害者施設大規模クラスター】県と市「感染拡大は限定的」との見方

青森市の社会福祉法人「ゆきわり会」が運営する障害者施設で、利用者と職員計70人が新型コロナウイルスに感染し、青森県内最大級のクラスター(感染者集団)が発生した。県と市は施設関係者が特定されていて、外部との接触が限られることを理由に「現時点で.....
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 青森市の社会福祉法人「ゆきわり会」が運営する障害者施設で、利用者と職員計70人が新型コロナウイルスに感染し、青森県内最大級のクラスター(感染者集団)が発生した。県と市は施設関係者が特定されていて、外部との接触が限られることを理由に「現時点で感染拡大は限定的」との見方を示す。ただ、施設の特性上、感染成立期間や経路の特定は難しく、実態把握が遅れれば拡大を招くも恐れもある。[br][br] ゆきわり会によると、クラスターが発生したのは、同市石江1丁目の生活介護事業所「ねぶた」と、共同生活援助事業所「はやぶさ」の2施設。障害者施設でのクラスター発生は県内で初めて。[br][br] 施設で初めて感染が確認されたのは29日(発表は30日)。利用者と職員各1人で、これを受けて関係者を検査した結果、31日に利用者55人、職員13人の計68人の感染が判明した。[br][br] 県などによると、障害によりマスクの着用が難しい利用者も多いという。施設の特性上、接触を伴う介護が求められることから、一気に感染が拡大したとみられる。[br][br] どのように施設にウイルスが持ち込まれたかは分かっていない。県などは「感染時期や経路は今後調査する」としているが、利用者の大半は聞き取り調査が難しく、全容把握は困難な状況だ。同法人は2施設以外にも、多くの施設を運営している。職員の行き来などがあれば、他施設や外部へ感染が拡大する可能性もある。[br][br] 31日会見した小野寺晃彦市長は「感染状況の把握と施設の感染対策を進め封じ込めに全力を尽くす」と強調した。[br][br] 一方、ゆきわり会の関良理事長はホームページ上に掲載した文書で「青森市保健所の指導を受けながら、利用者や職員の療養と感染拡大防止策を徹底している。ご心配をお掛けし、深くおわび申し上げる」とコメントした。