八戸港2020年コンテナ取扱量/過去5番目の5万2000本

青森県八戸港管理所は8日、2020年の八戸港のコンテナ貨物取扱量(速報値)を公表した。年間取扱量(20フィート換算、空コンテナを含む)は5万2232本で、前年を1946本(3・6%減)下回ったが、6年連続で5万本の大台を突破。コンテナヤード.....
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 青森県八戸港管理所は8日、2020年の八戸港のコンテナ貨物取扱量(速報値)を公表した。年間取扱量(20フィート換算、空コンテナを含む)は5万2232本で、前年を1946本(3・6%減)下回ったが、6年連続で5万本の大台を突破。コンテナヤードを使用した通常の取り扱いで見ると、過去5番目の多さとなった。新型コロナウイルスの影響で輸出入とも実入りコンテナの取扱量は減少したものの、空コンテナの取り扱いが増え、大きな落ち込みは避けられた格好だ。[br][br] 20年実績の内訳は、輸出・移出が前年比2・7%減の2万6396本、輸入・移入は4・5%減の2万5836本だった。一方、新型コロナで経済活動が停滞したことやコンテナ製造元の中国が製造を縮小したことなどで世界的なコンテナ不足が発生。八戸港でも空コンテナの取り扱いが増え、空コンテナの全体数量は前年に比べて14%増の2万130本だった。[br][br] 品目別で見ると、輸出・移出は新型コロナのあおりを受け、多くが前年実績に届かなかった。鉄鋼は前年比約3割減、冷凍サバやホタテなどの水産品も中国の外食需要の減少などを背景に3割以上落ち込み、紙・パルプも約1割減少した。[br][br] 輸入・移入では、北米から飼料用牧草の輸入が増えた一方、太陽光発電関連部材などの金属製品や住宅資材を始めとした木製品が落ち込んだ。[br][br] 同管理所は今後の見通しについて「新型コロナからの回復の兆しはあるものの、現時点では不透明な部分が多い」と動向を注視する考えを示した。[br][br] 同港のコンテナ取扱量は18年の5万8463本が最高。ただ、16年に釧路―八戸間で鉄道コンテナを船舶で代替輸送した特殊要因を含めれば、同年の5万8972本が最高となる。