【連載・聖地でファイト八戸西】(下)硬式野球部OB会長の今川さん

八戸西硬式野球部OB会長として、甲子園に出場するナインのために協賛金集めなどに奔走している今川一さん=2月27日、八戸市
八戸西硬式野球部OB会長として、甲子園に出場するナインのために協賛金集めなどに奔走している今川一さん=2月27日、八戸市
「甲子園に行くというのはただ事ではない。今がOBの力を発揮する時」―。初の大舞台を控える八戸西ナインのため、各所への協賛金の依頼に奔走する人たちの一人が、同校硬式野球部OB会長の今川一さん(61)=認定こども園「江陽こども園」園長=。創部当.....
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「甲子園に行くというのはただ事ではない。今がOBの力を発揮する時」―。初の大舞台を控える八戸西ナインのため、各所への協賛金の依頼に奔走する人たちの一人が、同校硬式野球部OB会長の今川一さん(61)=認定こども園「江陽こども園」園長=。創部当初の1期生主将で、母校への思い入れは人一倍だ。多忙な毎日を送るが「自分ができるのは資金集めと応援だけだから」と話し、表情はどことなくうれしそうだ。[br][br] OB会は今川さんら1期生や3期生が中心となって、1984年1月に立ち上げた。当時のメンバーの年齢は20代前半。「部費を援助してあげられる(金銭的な)余裕もなく、特に活動はできなかった」と、歯がゆい思いをした過去を振り返る。母校は今春で創立47年を迎え、初期のOBには社会的にそれなりの立場になった人も多い。[br][br] チームは昨年12月に第93回選抜高校野球大会(センバツ)21世紀枠の東北地区候補校に推薦されると、県内外の屋内練習場を予約したり、新たな練習用具を購入したりと、“甲子園モード”に移行した。[br][br] 今川さんは「例年通りの資金ではどうにもならない」と、センバツ出場決定前から歴代OBに連絡を取って資金集めに乗り出すなど“悲願達成”を信じてチームを支えてきた。今年1月、出場校選考委員会を経て同枠での甲子園初出場が決定。2月には渡辺学校長らとともに甲子園出場後援会を組織し、卒業生だけでなく一般の人たちにも募金への協力を呼び掛けている。[br][br] 現地応援は「職業上、新型コロナウイルス対策のため断念せざるを得ない」。ただチームへの期待も人一倍だ。「甲子園に“行くこと”が目的ではないはずだ。ぜひ勝利を!」。チームを長年見守ってきた初代主将がエールを送っている。八戸西硬式野球部OB会長として、甲子園に出場するナインのために協賛金集めなどに奔走している今川一さん=2月27日、八戸市