現職小林氏、態度表明先送り/八戸市長選

八戸市議会定例会で新年度の市政運営方針を説明する小林眞市長=25日、市議会
八戸市議会定例会で新年度の市政運営方針を説明する小林眞市長=25日、市議会
任期満了に伴う今秋の八戸市長選で、去就に注目が集まる現職の小林眞氏(70)が、25日に開会した市議会定例会での態度表明を見送る公算が大きくなった。当初は、自民党系会派からの一般質問に答える形で出馬するかどうか明言すると見込まれていたが、同会.....
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 任期満了に伴う今秋の八戸市長選で、去就に注目が集まる現職の小林眞氏(70)が、25日に開会した市議会定例会での態度表明を見送る公算が大きくなった。当初は、自民党系会派からの一般質問に答える形で出馬するかどうか明言すると見込まれていたが、同会派は選挙関連の質問をしない方針を決めた。双方とも新型コロナウイルスへの対応を優先したとするが、態度表明の環境が整わなかったとみられる。タイムリミットが迫る中、小林氏が判断のタイミングを探る。[br][br] 2005年10月の市長選で初当選し、現在4期目の小林氏は2期目以降、市議会3月定例会の一般質問で、小林氏を支える自民党系の最大会派「自民・市民クラブ」の質問に答える形で出馬を表明してきた。[br][br] 5期目の対応についてはこれまで「白紙」と繰り返しており、25日に開会した市議会定例会の会期中に態度を明らかにするとみられていた。[br][br] ただ、自民・市民クは「新型コロナへの対応や経済対策に関する議論が最優先で、選挙の話題はテーマにすべきではない」と判断。今定例会では選挙関連の質問はしない方針を決め、25日が通告の締め切りだった一般質問に盛り込まなかった。[br][br] 一方、小林氏も24日の取材に「新型コロナの影響を踏まえると流動的な要素がさまざまあり、現時点では今後、どのようなまちづくりを進めるか、明確に示せない部分がある」と指摘。選挙対応についても従来の姿勢を崩さず、新型コロナの状況を見て判断する考えを示唆した。[br][br] 選挙戦が迫る中で表明時期が先送りとなったのは、新型コロナのほかにも、小林氏と自民の双方で環境が整わないなどの事情もあるとみられる。市長選を巡り自民内には、小林氏支援に前向きな声の半面、多選批判を懸念する向きがあり、水面下での調整が続く。[br][br] 小林氏の動向は野党勢力も注視する。前々回の13年から2度続けて独自候補の擁立を見送っている、立憲民主系のきずなクラブや、前回の17年に対抗馬を立てた共産などが小林氏の判断を受け、対応を検討する意向を示している。[br][br] 今秋の市長選には現時点で、同市の歯科医院長の清水文雄氏(73)が立候補を表明している。八戸市議会定例会で新年度の市政運営方針を説明する小林眞市長=25日、市議会