七戸の地域おこし協力隊・星野さんが動画で魅力発信 高校生と日本語教材も制作

インドネシアで日本語教材となる動画を紹介する星野和可奈さん=2月上旬、七戸町
インドネシアで日本語教材となる動画を紹介する星野和可奈さん=2月上旬、七戸町
七戸町で昨年4月から「観光プロモーター」を務める地域おこし協力隊の星野和可奈さん(24)が、町を紹介する動画の制作に奮闘している。赴任して早々に新型コロナウイルスの影響で活動の制約を受けながらも、できることを模索。地元高校生と一緒に手掛けた.....
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 七戸町で昨年4月から「観光プロモーター」を務める地域おこし協力隊の星野和可奈さん(24)が、町を紹介する動画の制作に奮闘している。赴任して早々に新型コロナウイルスの影響で活動の制約を受けながらも、できることを模索。地元高校生と一緒に手掛けた動画が、インドネシアで高校生向けの日本語教材に採用されるなど、国内外に町の魅力を発信する。[br][br] 茨城県出身で、学生時代はボランティア活動に打ち込んだ。インドネシアへ日本語教員として数カ月派遣されたこともあり、その経験を生かしたいと協力隊に志願。観光プロモーターとして採用された。[br][br] 観光商品の開発を思い描いていたが、着任直後の昨年4月に国の緊急事態宣言が出され、観光のPRを自粛せざるを得なくなった。[br][br] 「何か活動したい」。できることを探し、目を付けたのが、趣味でもあったキャンプだった。町観光協会が手掛けるアウトドア用品のレンタル事業の紹介と合わせて、町内の東八甲田家族旅行村でソロキャンプする様子をユーチューブで夏ごろから配信し始めた。[br][br] 動画制作の経験はなかったものの、「作り始めると楽しみながらできる」と半年余りで10本ほどを次々と投稿した。[br][br] 海外にも目を向けた。同12月にインドネシアへの派遣事業で関わった「国際交流基金アジアセンター」が、高校生用の日本語教材となる動画を募集しているのを見つけ、すぐに行動を起こした。[br][br] 日本の高校生の日常や農業について伝えたいと、青森県立七戸高に協力を呼び掛け、生徒と共に動画を撮影。応募した3本全ての採用が決まったほか、ユーチューブでも今月から公開された。[br][br] 2年目に向けて「観光商品の提案もしたいし、動画の撮影も続けていきたい」と星野さん。七戸で見つけた「人の優しさと自然の豊かさ」を伝えるため、さらに意欲を燃やす。インドネシアで日本語教材となる動画を紹介する星野和可奈さん=2月上旬、七戸町