県内総生産3年連続マイナス成長/青森県18年度

青森県は3日までに、2018年度県民経済計算をまとめた。国内総生産(GDP)の都道府県版に相当する県内総生産は、名目で前年度比1・3%減の4兆3744億円、物価変動などを考慮した実質で1・5%減の4兆2374億円。経済成長率は名目、実質とも.....
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 青森県は3日までに、2018年度県民経済計算をまとめた。国内総生産(GDP)の都道府県版に相当する県内総生産は、名目で前年度比1・3%減の4兆3744億円、物価変動などを考慮した実質で1・5%減の4兆2374億円。経済成長率は名目、実質とも3年連続のマイナス成長となった。大幅減となった非鉄金属を中心に製造業の減少が響いた。[br][br] 雇用者報酬や財産取得、企業の利潤などを合計した県民所得は3兆1665億円(前年度比1・3%減)。雇用者報酬と財産所得は増加したが、民間企業の利益が減ったため企業所得は減少した。[br][br] 県民1人当たりの所得は250万7千円で、国の水準を100とした場合の県の水準は78・4(0・9ポイント減)だった。[br][br] 県内総生産(名目)を産業別に見ると、1次産業は2077億円(2・8%減)。農業が前年度並みだったものの、スルメイカの漁獲量の大幅減少や、ホタテガイの販売価格低下など水産業が低迷した。[br][br] 2次産業は9190億円(6・2%減)。公共土木の増加で建設業がやや増加したが、非鉄金属を含む1次金属が大幅に減少したことにより、製造業が減少した。[br][br] サービス業を中心とした3次産業は3兆2728億円とほぼ横ばい。不動産業や卸売・小売業、宿泊・飲食サービスなどが減少した一方で、専門・科学技術、業務支援サービス業、保健衛生・社会事業などが増加した。[br][br] 県統計分析課は「結果として数値はマイナス成長となった。ただ、県内経済は個人消費などで弱い動きが見られたものの、生産動向や雇用動向が堅調に推移し、緩やかな回復を続けた」としている。