青森県教委は1日、今年に入り県内の高校で運動部活動に関連する新型コロナウイルスのクラスター(感染者集団)が相次いで2件発生したことを受け、28日まで部活動の対外試合や合宿を禁止するよう県立学校に通知した。外部人材が来校し、直接指導に当たることも原則禁止。昨年12月に県立高校で発生したクラスターを受け、1月4~17日にも同様の対応を講じているが、今回は1カ月の長期間に及び、部活動への影響が懸念される。私立高校には県総務学事課を通じて連絡した。[br][br] 今年に入り県内では、1月14日に青森市の高校で運動部に関連したクラスターが発生。部活動には県外からの参加者もいた。[br][br] 同30日には同市にある別の高校で、運動部に関連したクラスターが発生。高校を訪れて部活動の指導に当たっていた県外在住者が感染し、接触した生徒らに広がったとみられる。[br][br] 対外試合禁止中の期間に開催される大会については、全国大会や東北大会など県予選を勝ち上がり、県の代表として参加する場合、事前に会場となる地域の感染状況や対応制限を確認し、慎重に判断した上で参加できることとした。[br][br] 学校内での部活動には制限を設けないが、▽更衣室などでの密集回避▽ミーティングや食事の際に密接しないよう距離を取り、大声を出さない―など、感染防止対策の徹底を呼び掛けている。[br][br] 外部人材の活用では、地域を問わず校外から学校を訪れて直接指導することを原則禁止とした。必要な場合は映像配信やオンラインでの実施を促している。[br][br] 前回よりも対外試合や合宿の禁止期間が長期に及ぶことについて、県教委スポーツ健康課は取材に対し、「クラスターの発生を防ぐため対応を強化した。1カ月間は基本的に学校内で活動してもらいたい」と理解を求めた。