離陸許可との誤認、最終進入経路の未確認など原因/空自F2滑走路誤進入

三沢飛行場で2019年10月、航空自衛隊三沢基地のF2戦闘機1機が滑走路に誤進入し、民間航空機が着陸をやり直した問題で、運輸安全委員会は21日、調査報告書を公表した。それによると、F2のパイロットが管制官からの出発遅延情報に関する通報を離陸.....
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 三沢飛行場で2019年10月、航空自衛隊三沢基地のF2戦闘機1機が滑走路に誤進入し、民間航空機が着陸をやり直した問題で、運輸安全委員会は21日、調査報告書を公表した。それによると、F2のパイロットが管制官からの出発遅延情報に関する通報を離陸許可と誤認したこと、滑走路に入る前に最終進入経路の目視確認を行わなかったことなどが原因と考えられる―としている。[br][br] 出発遅延情報の誤認は、パイロットが離陸準備完了後の待機中、管制から指示が無いことに違和感を抱いた状況だったことなどから、交信を正しく聞き取らないまま遅延情報を離陸指示と思い込んだ可能性が高いと指摘。[br][br] 目視確認を行わなかったことについては、パイロットは問題発生直前、目視で民間機の存在を確認できる状態にありながら、速やかに離陸することに気を取られ、確認を忘れたと考えられる―との見解を示した。[br][br] この問題は19年10月3日午後0時47分ごろに発生。F2が、許可を受けた民間機が着陸態勢に入っていた滑走路に進入した。国土交通省は事故につながりかねない重大インシデントと認定、運輸安全委員会が調査していた。