青森県立高志望倍率0・98倍 調査開始以来初の1倍割れ

青森県教委は7日、2021年3月に県内の中学校と特別支援学校中学部を卒業する生徒の進路志望状況第2次調査(20年12月10日現在)の結果を発表した。中学校卒業予定者1万68人(前年同期比684人減)のうち、県立高(全日制課程)への進学を志望.....
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 青森県教委は7日、2021年3月に県内の中学校と特別支援学校中学部を卒業する生徒の進路志望状況第2次調査(20年12月10日現在)の結果を発表した。中学校卒業予定者1万68人(前年同期比684人減)のうち、県立高(全日制課程)への進学を志望したのは7241人。募集人員7395人に対する志望倍率は0・98倍(0・02ポイント減)で、調査を開始した1976年3月卒業予定者以降、過去最低となった。県立高の倍率が1倍を切るのは初めて。[br][br] 第1次調査(11月11日現在)の県立高志望者は7529人で倍率1・02倍、私立高(全日制課程)の志望者は1658人で倍率0・43倍だった。2次調査で私立高への志望者が1940人と1次調査時点から増加したのが、県立高の倍率が低下した一因とみられる。私立高の志望倍率は、過去最高だった前年同期と同じ0・51倍となった。[br][br] 県立高所在地域別の志望倍率をみると、中南地域が最も高い1・10倍。三八地域は0・99倍、上北地域は0・87倍、下北地域は0・91倍だった。[br][br] 県立高で最も志望倍率が高かったのは、弘前実業家庭科学科の1・65倍。県南地方では、八戸工業建築科の1・40倍が高かった。定員割れしたのは野辺地普通科0・43倍、六ケ所普通科0・51倍など36校58学科。重点校の三本木普通科も0・89倍と定員割れした。[br][br] 就職希望者は27人で、就職志望率は前年と同率の0・3%。うち県内就職を希望したのは12人だった。[br][br] 特別支援学校中学部の卒業予定者は129人(10人増)で、全員が進学を志望している。[br][br] 県立高の願書受付期間は2月15~19日で、試験は3月5日。新型コロナウイルスなど、やむを得ない事情で受験できなかった生徒に対しては同10日に追検査を行う。合格発表は12日。追試験も受けられなかった場合は、県立高校長が事情を調査の上、適切な方法で選抜を行う。