【箱根駅伝有力校紹介】(中)どん底から王座奪還を コロナで一時活動休止の東海大

 11月の全日本大学駅伝8区で競り合う東海大の名取燎太(左)と駒大の田沢廉(八戸・是川中出)=三重県伊勢市
 11月の全日本大学駅伝8区で競り合う東海大の名取燎太(左)と駒大の田沢廉(八戸・是川中出)=三重県伊勢市
前回大会で復路新記録をつくり総合2位となった東海大は、2大会ぶりの王座奪還へ闘志を燃やす。実力者ぞろいの「黄金世代」は卒業したが、両角速(はやし)監督は「新しい戦力も台頭し、遜色ない戦力をつくることができた」と自信を示す。 春からの新型コロ.....
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 前回大会で復路新記録をつくり総合2位となった東海大は、2大会ぶりの王座奪還へ闘志を燃やす。実力者ぞろいの「黄金世代」は卒業したが、両角速(はやし)監督は「新しい戦力も台頭し、遜色ない戦力をつくることができた」と自信を示す。[br][br] 春からの新型コロナウイルス感染拡大を受け、東海大はまとまった活動を休止。保護者の意向を優先し、大半が寮から帰省した。「(チームメートが)何をしているか、状況が分からなかった」と主将の塩沢稀夕(きせき)。全員がそろったのは9月で、選手たちの自主練習量はまちまちだった。[br][br] 10月の出雲全日本大学選抜駅伝は中止。両角監督は「逆にそのメリットを生かす」と例年とは異なる強化方針を固めた。トラックレースにはほとんど出ず、駅伝に向けた合宿を重ねてじっくり走り込んだ。[br][br] 11月の全日本大学駅伝では一時17位まで沈んだが、最終的に激しいトップ争いを演じて2位に。両角監督は「こんな力があったのかと驚かされた。どん底からはい上がれるのが今年の特徴」とたくましさにうなった。[br][br] 離散を経て「今、一丸となって戦えていることが何より」(塩沢)と、たすきをつなげる喜びを再確認した。大会が開催されることへの感謝を抱き「テレビの前で見ている人に元気を与える走りをしていけたら」と集大成のレースに臨む。 11月の全日本大学駅伝8区で競り合う東海大の名取燎太(左)と駒大の田沢廉(八戸・是川中出)=三重県伊勢市