青森県などは29日、八戸市や青森市、弘前保健所管内で計15人の新型コロナウイルス感染を確認したと発表した。このうち八戸市は計3人で、70代男性が死亡。残りの2人は60代女性と同居人の60代男性で、いずれも県外移動歴はなく感染経路は不明。県内の陽性確認は453人、死者は計8人となった。[br][br] 同市によると、70代男性は22日に発熱し、26日に医療機関を受診。検体を採取し帰宅した後、体調が悪化して医療機関に救急搬送され、同日夜に死亡した。28日に陽性が判明したが、市は死因について新型コロナウイルス感染症との関連は不明としている。29日までに濃厚接触者全員の陰性を確認した。[br][br] また、60代女性は25日に発熱し、28日に医療機関を受診。TRC検査で陽性が判明した。軽症で入院中。濃厚接触者は同居人数人で、うち60代男性の感染が29日に判明。無症状で入院などを調整中だという。[br][br] 弘前保健所管内では9人の感染を確認。性別非公表の10代7人と50代男性の計8人は、クラスター(感染者集団)が発生した県立高校の生徒または教職員で、この学校での感染者は計21人となった。[br][br] これまで生徒や教職員とその接触者を含む約150人を検査し、陽性者を除く約130人の陰性を確認。今後も100人以上を検査する予定で、県は29日、新たに医師や保健師ら計7人を弘前保健所に派遣した。[br][br] 同保健所管内では、このほか県外への移動歴があった40代男性1人の感染も判明した。[br][br] 青森市で感染が確認されたのは30~80代以上の男女3人。このうち60代女性と80代以上男性は、クラスターが発生した同市の介護事業所関連。30代女性も既に感染が判明した人の知人。