青森県などは23日、県内で新たに7人の新型コロナウイルス感染を確認したと発表した。このうち3人は、八戸市内に住む30代の2人と10歳未満の1人=いずれも性別非公表=。市はこれまで10代と10歳未満以外は全て性別を公表してきたが、今回の30代の2人については「本人の強い希望」として、明らかにしなかった。県内での感染確認者の累計は400人を超え、403人となった。[br][br] 市によると、30代の2人は、22日に感染が判明した60代女性の職場関係者と、その同居人で、17日以降に発熱などの症状が出たため21日に医療機関を受診し、検査を受けた結果、22日に陽性反応が出た。2人は県外への移動歴はないという。[br][br] 市は職場のほかの同僚約20人に対しても検査を実施中。既に複数人が発熱などの症状を訴えているといい、職場は23日までに閉鎖している。 10歳未満の1人は、これまでに感染が判明している人の濃厚接触者だという。[br][br] 今回、30代の2人の性別を非公表としたことについて市は「本人からの強い要望があったのを踏まえ、県の公表基準に従い判断した」と説明。性別についての県の公表基準では「本人の希望により非公表の場合もある」と定めている。[br][br] このほか県内では同日、青森市の20~70代の男女3人と、弘前保健所管内の60代男性1人の感染を確認。[br][br] 青森市の3人のうち70代男性と40代女性は、クラスター(感染者集団)が発生した同市内の介護事業所関連。残る20代男性は県外(東北地方)への移動歴があり、移動先で陽性者との接触があったため検査した結果、陽性が判明した。[br][br] 弘前保健所管内の60代男性は、県外への移動歴や陽性者との接触歴はなく、現時点で感染経路は分かっていない。