与党少数、多難な船出か 石橋新町政12日スタート/横浜町

明暗を分けた横浜町長選。石橋勝大氏(左)が現職の野坂充町長を破って初当選を果たした(写真はコラージュ)
明暗を分けた横浜町長選。石橋勝大氏(左)が現職の野坂充町長を破って初当選を果たした(写真はコラージュ)
任期満了に伴い6日に投開票された横浜町長選は、町政刷新を掲げた前町議で新人の石橋勝大氏(79)が、5期目を目指した現職の野坂充町長(69)を破って初当選した。政策面に大きな違いがない中、現職の多選などに批判が集まり、石橋氏が票を伸ばした形だ.....
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 任期満了に伴い6日に投開票された横浜町長選は、町政刷新を掲げた前町議で新人の石橋勝大氏(79)が、5期目を目指した現職の野坂充町長(69)を破って初当選した。政策面に大きな違いがない中、現職の多選などに批判が集まり、石橋氏が票を伸ばした形だ。12日からは新リーダーの下で町政がスタートするが、町議会は与党少数となり、議会対応は前途多難。石橋氏が公約に掲げた小中学校給食費無料化などを早期に実現できるかが今後の焦点となる。[br][br] 選挙は、投票率が2016年の前回を14・13ポイント上回る76・05%に上り、町民の関心の高さをうかがわせた。[br][br] 町は少子高齢化による人口減少が進んでおり、産業衰退などで閉塞(へいそく)感が漂っているとの見方も。野坂氏の陣営関係者によると、“これまで通り”を強調する現職への期待感は薄く、選挙中に、若い人から「5期目はもういいのでは」との声が多くなっていたという。[br][br] 一方、石橋氏は「若い人が政治に参加しやすい道筋をつくる」と“変化”を強調。閉塞感の打破を望む町民らの支持を集めた。[br][br] ただ、議会対応を巡っては、難しいかじ取りを迫られそうだ。町議会は町議9人中5人が現職を応援していたため、与党少数となる見込み。現職に近いある町議からは「これからの議会は大変になる」との声も聞かれる。[br][br] 公約に掲げた給食費無料化や原子力立地給付金の町民配分などには大きな財政出動が伴う。町民の代表である議会に対し、より丁寧な説明が求められる。石橋氏は取材に「議会と十分に協議しながら、これからの町政運営を進めたい」としている。明暗を分けた横浜町長選。石橋勝大氏(左)が現職の野坂充町長を破って初当選を果たした(写真はコラージュ)