競合相手の酒米使い限定酒 八戸酒造など3社タッグ、来春販売へ

合同会見した酒造メーカー3社の出席者=1日、青森市
合同会見した酒造メーカー3社の出席者=1日、青森市
八戸市の八戸酒造(駒井庄三郎社長)、青森市の西田酒造店(西田司代表)、弘前市の三浦酒造(三浦剛史代表)の酒造メーカー3社は1日、各社で使用している酒米を交換して清酒を造る合同企画「三ツ友恵(みつどもえ)~あおもり酒米プロジェクト~」を始動し.....
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 八戸市の八戸酒造(駒井庄三郎社長)、青森市の西田酒造店(西田司代表)、弘前市の三浦酒造(三浦剛史代表)の酒造メーカー3社は1日、各社で使用している酒米を交換して清酒を造る合同企画「三ツ友恵(みつどもえ)~あおもり酒米プロジェクト~」を始動した。商品の発売は来年4月以降の予定。競合先の酒米を使った清酒造りは業界初で、3社は「酒業界や飲食業界などが盛り上げるきっかけにしたい」と期待を膨らませた。[br][br] 企画は9月に3社が合同で立ち上げた。交換する酒米は、八戸酒造の清酒「八仙」で使う酒米「レイメイ」、西田酒造店の清酒「田酒」の酒米「古城錦」、三浦酒造の清酒「豊盃」の酒米「豊盃」の3種類。[br][br] 全て青森県が1960~70年代に開発した品種で、各社が契約栽培で使用している。仕込みは来年2月中旬までに始まるという。[br][br] 青森市で開かれた1日の合同会見で、八戸酒造の駒井伸介常務は「それぞれのコメの良さを出した酒を醸していきたい」と述べ、西田酒造店の安達香製造部長は「企画を通じて酒造技術の向上につなげたい」と意気込んだ。三浦酒造の三浦文仁専務は「仕込むのが楽しみ」と期待を込めた。[br][br] 商品は飲み比べできる純米吟醸酒3本セット(1本720ミリリットル)として、来年4月にレイメイを使った3本、5月は古城錦、6月は豊盃の販売を予定している。価格は6千円(税込み)でいずれも5千本の予約販売。[br][br] 取扱店舗は県内外の全24店舗で、県南地方では八戸市内4店舗、三沢市内1店舗の予定となっている。合同会見した酒造メーカー3社の出席者=1日、青森市