八戸市是川縄文館で市内3遺跡の調査報告会 竪穴建物跡や溝跡 鉄製品の生産・加工も

八戸市内の遺跡の調査結果が発表された報告会
八戸市内の遺跡の調査結果が発表された報告会
八戸市埋蔵文化財センター是川縄文館で14日、2020年度の遺跡調査報告会が開かれ、同館の学芸員3人が同市の一王寺遺跡(是川地区)、石橋遺跡(大館地区)、八戸北インター第2工業団地予定地(上長、下長地区)の調査結果を発表した。 本年度は市内全.....
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 八戸市埋蔵文化財センター是川縄文館で14日、2020年度の遺跡調査報告会が開かれ、同館の学芸員3人が同市の一王寺遺跡(是川地区)、石橋遺跡(大館地区)、八戸北インター第2工業団地予定地(上長、下長地区)の調査結果を発表した。[br][br] 本年度は市内全域36遺跡で調査を実施(10月末現在)。一王寺遺跡は史跡内容の確認調査、石橋遺跡はナガイモ作付けに伴う本発掘調査、同予定地は工業団地建設のための試掘調査として行われた。[br][br] 一王寺遺跡は昨年度に引き続き、本年度は約328平方メートルを調査。縄文時代の竪穴建物跡22棟、配石遺構2基、盛り土遺構などが確認されたほか、土偶などの土製品や石器などが出土した。宇庭瑞穂学芸員は「縄文後期の竪穴建物跡や溝跡が見つかり、前期から後期までの長期間、人々が生活していた様子が分かってきた」と結論付けた。[br][br] 石橋遺跡では縄文時代の土坑1基、平安時代の竪穴建物跡11棟などが見つかった。竪穴建物跡の中には鍛冶炉跡が発見され、集落内で鉄製品の生産・加工が行われていたことが分かった。[br][br] 同予定地の試掘調査では、これまで確認されなかった古代の竪穴建物跡や未確認の遺跡があったという。八戸市内の遺跡の調査結果が発表された報告会